常識の限界とウソ

 

みんなが確かなものを探してる

言葉に

数字に

科学に

宗教に

カルトに

他人に

自分に

 

そんなもん、なくてもいいじゃん

今、生きてるんだし。

みんな土に還るんだし。

みんな変わっていくんだから。

 

でもハチャメチャになるのもなんだから

一応のルールを決めた

それが常識

車がぶつからないように日本は左側通行にしただけのこと

隣の中国やアメリカでは右側

だから常識は信じるものではない

使いたいときに使うもの

単なる今だけの取り決め。

 

常識のいいところ       世の中が回っていく  考えなくていい

常識のクセ         共通点  迷惑をかけない 

常識を武器にする人たち   気をつけるところ  トリック

常識のダメなところ 危ないところ  いのち  上がって増えていく基準  分断 無菌室 脳内

常識との付き合い方

 

 

常識のいいところ       世の中が回っていく  考えなくていい

常識を基準にしていれば大きな間違いがない、だってみんなそうやっていて死なずに生きているじゃない、

これで世の中が回っていくなら、余分なことを考えずに、自分の関心のあることに手間暇かけていられるし、

これは使い心地がよろしいもんだ。

 

常識のクセ   共通点

常識は世の中がうまく回るように作られたものだから、お互いがぶつかり合うのをできるだけ避けるようにできている。

そう、車は左側通行ですよ、みたいなぐあいに。

もともとは自分たちみんなが暮らしやすいようにと作られたのが常識の目的であったはず。

 

それがだんだんと相手や他人や社会に迷惑をかけないようにいう一面が強調されるようになってきた。

 

そして、近頃なんだか部屋から外に出るのが面倒くさくなるような常識も出てきはじめた。

パワハラ、コンプライアンス、空気を読む、言葉狩り、炎上、差別批判

いつの間にかみんなが理念から発想した優等生発言でないと、社会からバッシングされるようになってきた。

これらの中でよく見られるのは本末転倒になった常識だ。

みんなが心地よくなるようにルールを決めたはずなのに、原因と結果を反対にしてしまって、ルールを守ること自体の方が、もとの原因である目的よりも大事になってしまっている人がいる。こんなのをコンプライアンス至上主義とよんでみた。

そんな常識を次々と並べてみると、いろいろな共通点が見えてきた。

そして、それらには独特のクセがあるんだよね。

 

臭いものにはフタをする

一つのものを二つに分けてその光の部分にスポットライトを当てて、影の部分に蓋をする

 

キレイゴトを並べて爽やかに脅す

この世にありえないお花畑の理念をへりくだって押し付けてくる

 

地球を主人公にして動物の本性を非難する 

科学技術と富を集積させた人工衛星から見た視点で「いのち」の必然的な行動を否定する

 

常識のダメなところ 危ないところ   上がって増えていく基準 無菌室 脳内 病気の価値 いのちの分断

常識を真似ていればうまくいっていたのに、近頃それが息苦しくなってきたのはなぜだろう?

理由は昔の常識に新たな要素の状況がいろいろと加わってきたからです。

どんな要素なんでしょう。

もともと常識には「同調圧力」があります。日常会話で言うと、空気を読む、空気を読まない、という時に使われる「空気」のことです。こちらは、ほぼ間違いなく正しいんだから、お前もちゃんと従えよ、というやつです。

まあ、この正しさはある条件のもとでしか正しくないので、このある条件とはこんな限られた状況の中だけでしか通用しませんよ、と言ってあげれるのがいいんです。すると「空気」は消散します。このような「空気」は限定されるという「水」には流されちゃうんです。ところが、近頃は「水」に流すのが難しくなりました。理由はみんなの生活の質が画一化してしまって、ある条件というのが全部の条件と感じる人が増えてしまったことにあります。ついちょっと前まではあった山の生活や森の生活を体験する機会が減り、田舎の生活といっても電気とガソリンのエネルギーのおかげで随分と便利になり、都会の利便性の高い暮らしをベースとした生活様式を基準として他の質の生活が希薄になってしまったことに端を発します。

前は東京や大阪は特別なところだから、そこの常識はちょっと変わっているけれど流行の先端でカッコイイと思っていました。これは都会以外の他の生活の質もある多層な世界だということなので、「空気」を消散させるのは簡単でした。ところが、理念という視点から書かれた教科書を使う学校教育の効果があり、考え方の質が単層になり、その結果だれもが同じ条件の下にいるように感じてしまい、「空気」が重くなりました。大脳皮質を中心にした質の割合が増え、情感や本能を使った質の割合が減ったことに起因します。一言でいえば、野原でみんなで遊ぶ時間が減ったことが問題です。知り得ることもなかった自然とのできごと、思いもよらなかった友達との感動と出会う場所と時間が少なくなってしまい、屋根の下で、脳が未来予想できる範囲の中で生きているからです。、これが常識が息苦しく感じるようになった一つ目の理由です。

 

もう一つの二つ目の理由は常識の基準が上がっていくことに起因します。これは命に関わる重大な問題です。基準が上がるとコストも合理性も危険性も傷つきやすさも攻撃性も自分勝手さも気配りも同じように上がっていきます。自然界では、どんな特徴でも利点と難点がセットなので、いいことばかりではありません。

常識とは世の中がうまく回るように作られたものですから、お互いがぶつかり合うのをできるだけ避けて、自分たちみんなが暮らしやすいようにしようというのが目的です。

合理化のために仕事が分業化され、人々の生活が豊かになり余裕ができると、地域の共同体に頼る割合が減って、各々の家族や個人で行動する時空間が増えます。これは物々交換ではなく貨幣の方が便利だという価値観にも連動します。また物々交換から貨幣制度に移行すると、売買の差額から利益を得る資本家を必要とします。

ここでは共同作業よりも個人作業の時空間が増えるので、相手や他人や社会に迷惑をかけないことが大事になり、このような新たな要素も強調されるようになりました。

ところで、どのようにして常識の基準が上がっていったのでしょうか?

動物として最低限必要な生活から贅沢な生活への移行が起きる時に活躍したのは大脳皮質です。そのためには頭を働かせる時間が増え、頭が心地よい場所を作る環境づくりが進められました。そこは嵐や寒さや暑さから遮断され、虫や異臭がせず、想定していないことが起こらない場所が最適です。それはだんだんと自然を離れ、囲まれた時空間に移動することを意味します。森から都市への移動です。木造からビルへ、外から実験室へ、そしてしまいには微生物まで排除する「無菌室」を目指すところまできてしまいました。一般のレベルでも、なんとお弁当屋さんまでが、マスクと頭巾とプラスティックの手袋をして、殺菌剤を部屋にまき、食べ物に腐敗を遅らせる工夫をこらしています。

そして基準が上がり、そこで生まれ育つものが増えると、病弱なものが増えます。ところがここで病いを持つことを避けようとはせず、生死にかかわらず大事に至らないものならば、かえって病いを持つことを誇示しようとするものが現れます。

病気になるのが勝ち、とする者たちです。病人は自分の病いを理由にして、他者を拒むことができるからです。そしてこの病を利用して、他者を非難し、コントロールすることができます。

病気を持つことに価値ができたのです。

傷つきやすい弱者になることで、脳内の思惑ままに自分勝手に行動し、他者を攻撃する戦略をとる集団です。

ところが、これは短期では勝っても、長期では滅びてしまう作戦です。

このような無菌室を目指す世界では、いのちが分断されてしまっていますので、だんだんと弱まってしまい、突然に死滅してしまうからです。

無菌室は微生物まで認めようとしません。ところが動物は自力だけで食物を消化しているのではありません。咀嚼することぐらいだけが脳ができることで、胃の働きは体にしてもらうしかなく、肝心の栄養の吸収は小腸が担当ですが、実際には人間の体からみれば他者である微生物に分解してもらわなければ、栄養素として吸収することさえもできないのです。

脳も機械ではなく細胞の集まりという生命体の一部であることを忘れてしまっては、自分で自分の首を絞めてしまいます。

 

常識を利用する人

では、なぜなんだか窮屈な常識が増えてきたんだろう?

答えは常識を利用して自分の力を他人に影響を与えたいという頭の良い自分中心主義の人が増えたから。

 

彼らはコントロール欲に取り憑かれた人たちなのが困ったところ。コントロールすることが好きで、自己満足できるんです。本当のところは小心者なので、不安から逃げているだけなんだけどね。

自分が抑圧されていると感じる人にかぎって他者を攻撃することに熱中しちゃうのが特徴。

自分が規制にコントロールされているので、他人にもそれを味あわせたいだよね。

他人を落として自分も落ちる。なんて優しい。

自分が報われない状況で、他者を攻撃しても改善されるどころか、状況が悪化するんだけどね。でも一時的にはコントルールする本人に利益があるので、長いスパンでモノを考えることができない人がやっちゃうんだよね。

 

国家の成立もコントロール願望による。政治は人間のコントロール願望の表れでだ。

他人のコントロールしたいという欲望は階級社会の成立とも関係している。

上の階級からコントロールされている人は、自分よりも下の階級をコントロールしようとする。

そんなわけで常識を利用しようとする人はずっと昔からいて、それは現在にもあちこちに一杯いて、気がつけば自分もその中にいるということは当たり前のことなんだ。

 

武器としての常識    常識に力を持たせるためのトリック

まずは、誰々のため、といって他人を持ち出すのが常套手段だ。

「弱者」、「あなた」、家族、地域、国民とか。

この進化形が地球とか環境とかになって、人から集合体へと大きくなった

自分の利益を、他者を持ち出すことで隠匿する。

他者のためにいう大義名分を持ち出すことで、自分たちは何をやっても良い存在だと勘違いしようとしている。

 

武器はできるだけ、相手に効果を与えるものがい。

不安にして恐れさせるものがいい。そして仲間との共同作業をするという動物の本能も使えます。

答えはシンプルに「死」が手っ取り早い

これは多くの人が怖がり嫌がり避けようとするもの。

だからまずは脅かして怖がらせておいてから、次に「守って」あげればいい。

そうすればギャップ好きの観客はは感情の幅が振れて喜んでくれる。

そのためには守られるものが必要だ。

そう、まずは弱者を創造しなくてはならない。

世界中から弱者を探してきては、それに脚色をしてインスタントな俳優に仕立て上げればいい。

叫ぶか泣けばいいのだから演技指導も楽なもんだ。

真の弱者が持つ、憂いのある眼差しや、凛とした立ち振る舞いや、緩んだ息遣いは必要ない。

そして幕が開ければ常識社会を感動させられる。ちょろいものだ。

役者や演出家はどうでもいい、社会がただ我武者羅に弱者を求めているからだ。そしてもう一つの武器である、助けたい、一緒にいたい、共同作業をしたいという本能をくすぐれば、もうフィナーレは近い。

 

役者が決まったあとは、お題目だ。

「死」で脅かしたのだから、「健康」や「安全」がいい。死に恐怖を覚えたものならば、これらに飛びつく。

そしてこれに「環境」も加わった。本当に地球の環境を心配しているんじゃない、悪環境によって病気や死に至る事件が起きたので、人間にとって好ましい環境に関心があるに過ぎない。だから誰も温暖化と乾燥化を好むサボテンをはじめとする沙漠で暮らす動植物のための環境には関心がないのを見ればわかる

 

騙しのテクニック

肩書き 海外の研究機関 国際団体機関

原因のはっきりしない病名をあげる   ガン、アレルギー

子供、妊娠女性、老人に害がある

利権団体に圧力をかけられている

世界で唯一の研究

他の実験結果を隠す

 

フレーム効果  枠組み操作  条件を作って情報を加工する

データの示し方で意思決定が変わる   

肺がん手術をするかどうか、一年後の生存率を示した場合と死亡率を示した場合

生存率 医師の84% 患者の78%が手術を選択

死亡率 医師の50% 患者の40%が手術を選択

緊急性の枠組み  17分に一人、男性が前立腺がんで生命を落とします。

 

情報操作 spinning スピニング

データを一つも書き換えなくても、提示の仕方次第で、受け手の印象操作をしています。したくなくても無意識に誰もがしてしまっているのです。人間だから。

  

数字に騙されない

タバコを吸うと肺がんのリスクが50%も高まる

例えば、吸わない人の肺ガンになる割合が0.001%だとすれば吸った場合は0.0015%になるということです

言い換えると吸った場合はリスクが0.0005%高まるということです   20万人に1人だけです

人が交通死亡事故にあう確率はだいたい1万人に1人、 0.01

 

交通事故に遭う確率は2人に1

年間の交通事故死傷者数(118万人)を日本の総人口(12692万人)で割った「1年間で事故にあう確率」を0.9%と算出。

1-118万人/12692万人)で「1年間に事故にあわない確率」を出し、一生を80年と仮定し、「1年間に事故に遭わない確率」を1から引いて80乗して、その結果は53%。ということで、「人生で交通事故に遭う人は2人に1人」

 

夢の新薬。新開発の痛み止め薬を発売。2倍の効果!

2倍の効果の主語は何? 効くまでの時間、効いている時間、痛みの感じ方、効く人の割合などいろいろある。

 

夢の新薬 死亡リスクが半減する、ガンの新薬の開発に成功!

従来は100人中2人が死亡した薬が100人中1人になる新薬。2%が1%に減っただけ。

 

常識の悪用  責任を取らないやり方  決断の回避   判断の基準

 

人間が人間らしくなったのは、

セックスを隠すこと  同一から差異を見つけて、それを隠そうとしたこと。 

日常から非日常を見つけて、それを隠そうとしたこと。

見せかけの同一性を保とうとしたこと 常識

すなわち常識を作るのが動物が人間と違うところなので、常識が見せかけであるというのは、成立からみて当然なので、常識はウソと言っても始まらない。

問題はそれを故意に利用して、人をコントロールする輩やグループがいるので、気をつける必要があるといことである。

また常識を利用するのはダマす側だけではなく、騙される方にもある。

騙される方もメリットがあるので無意識のうちに騙されたがっているのが問題なのだ。

 

リスクがあるからといって選択しないのは論理的におかしい。すべてのものにリスクはある。

リスクがあるかないかではなく、リスクをとった時の不都合とリスクを取らなかった時の不都合を比べて好きな方を選択すればよい   

なお、サルトルは、惰性や多忙に流れて組織の部品になり下がり、マスコミの論調に判断をゆだねて自己を合理化し、自己を主体的に選択する決断を回避する「即自的」な生き方を、「自己欺瞞」として批判しています。

常識をはじめ、他者に判断を委ねることで、自分の責任はないかのように錯覚してがり、逃げ切ることができると思っているからである。

 

 

現在の常識の方向性

臭いものにはフタをする   

一つのものを二つに分けてその光の部分にスポットライトを当てて、影の部分に蓋をする

 

キレイゴトを並べて爽やかに脅す

この世にありえないお花畑の理念をへりくだって押し付けてくる

 

地球を主人公にして動物の本性を非難する

科学技術と富を集積させた人工衛星から見た視点で「いのち」の必然的な行動を否定する

 

わかった気になる

思考停止とはイメージの段階でわかったつもりになること

 

 

解決方法

負を受け入れる

多層化

お金、モノ、考え方、時間、空間

自然の中で人と遊ぶ。

本当かな?と立ち止まる。 合理的に考える習慣

 

判断の仕方

はじめに

答えのない不安から逃避してしまう

答えがわからない時に、わかりやすい答えに飛びつく

何かしら拠り所になる答えがあったほうが安心

白黒つかないことを気にしない力

わかりやすい二分法を脳(理性)は好むが、自然界は二分できないことで溢れています。

正確に言うと分けられないものを強引に二分しているのが問題なのです。

矛盾しているものに、向かい合うことが必要です。

意思決定の基準 リスクと利益(ベネフィット)を並べて天秤で判断する

80年の生涯のうちに二人に一人が交通事故に遭うというリスクがあるが、便利さを優先させた現代社会

どちらかを強調している情報ならばその反対側を考えたり、周りの人に聞いたりしてみましょう。

どんな時にリスクを過大視するか?  不安や恐怖を感じる時の条件

効く薬よりも副作用のない薬を好む日本人  日本人は西欧に比べてリスクを優先する傾向があるかも

逆に言うと、すべてのリスクにはベネフィットがあると言えます。

1 意図していないのに巻き込まれる  大気汚染>喫煙

2 不平等な分布            限られたワクチン接種>脚気

3 予防策をとっても逃れられない時   大気汚染> エイズ

4 馴染みがないこと、新しい原因    エボラ出血熱>交通事故

5 天然よりも人為的な原因から起こる  農薬>トリカブト

6 隠れていた(潜伏期間)損失       放射能による疾病>インフルエンザ

7 子供や妊婦に危害を引き起こす      サリドマイド>アルツハイマー

8 恐怖を呼び起こす           エボラ出血熱>一酸化炭素中毒

9 匿名よりも特定できる被害者      

10 信頼できる複数の情報源から矛盾する報告    政府✕NPO>政府○NPO

 

 

向き合い方

その根拠は? と問う習慣

理論的に正しくても実際にはうまくいかないことがたくさんある。

科学的根拠を二つに分ける

理論的根拠  理論を構築して薬や治療法を開発

臨床的根拠  実際に実験して有効性を確認する  統計的分析をして因果関係を推定する学問が疫学

 

言葉を数字にする

厚生省 重要な副作用について

まれに 0.1%未満  ときに 5%以下

 

主語は誰なのか

情報は背後の利害関係のバイアスがかかり、情報の意味が変わる

利害関係の明らかでない情報は信じる必要がない

主語のスポンサーを知れ お金の出処   利益相反  Conflict of interest

この情報を出すためにかかったコストと捻出した組織

 

分母を意識する   数(分子)ではなく割合で考える   その分母も意図的に編集され加工されている

成功例の裏には100の失敗例があると思って、情報に接する

 

比較 何と何を比べて%を出したのかに注意する  比べて偏った部分を取り除く

 

身近なことや身近な数字にに置き換える 

 

2×2マスの要因と結果の表を書く

 

 

因果関係を作ってみる

 

因果関係の誤謬

どちらが原因でどちらが結果なのか区別できないことも多くあります。

原因と結果が入れ替わりながら、好循環や悪循環となっていることもあります。

時系列は因果関係か?

点滴を施したら一週間後に死亡した。

可能性 

1 点滴の影響で死亡した

2 点滴の影響で死亡するまでの時間が長引いた

3 点滴の影響はなかった

もし点滴をしていなかったらどうなっていたか、という仮定も考慮する

 

時系列の出来事を原因と結果として因果関係を結んだり@、原因と結果の関係を逆にとらえて思い込んでしまうことAがよくあります。

 

因果関係を探す時に気をつけること  相関関係と因果関係の違い

対照群(比較されるもの)はあるか?

時間軸を考慮しているか? 追跡調査をしているか?

交絡因子(他の真犯人)はないか?

 

複数の要因を考える。

多くの病気は多因子疾患で多くの原因が複雑に絡み合っている。

インフルエンザは単因子疾患に見られるが、免疫力のさがった他の要因も考慮に入れる。不顕性感染といってはっきり症状は示さず、自然に治っているケースもある。

 

因果関係をチェックする方法  頭を整理する PICO

P People        人      何を対象に

I Intervention    介入       何をしたら

C Comparison     比較      他の何と比べて

O Outcome       結果     何がどうなるのか

これら4つの視点で疑問を明確化し、研究(実験)によって、その検証を行えば、介入で想定した要因と結果として現れた事象に、何らかの関係があること明らかにできる。

 

合理的な意思決定

エビデンス 根拠   情報

バリュー  価値観  文化、好み、同調圧力

リソース  資源   金、モノ、時間

の3つの要因のバランスで決まる。 

大切なのは、「何のために?」という目的の確認   見かけの目的だけではなく、本来の目的を自問自答する

 

ヒューリスティック heuristicな判断も利用する  

経験知による判断、直観、勘   瞬間的に結論を出せるのが強み

 

他者と目的の共有 Shared decision making

パターナリズムから共有価値の創造を目指す

paternalismとは、強い立場にある者が、弱い立場にある者の利益になるようにと、本人の意志に反して行動に介入・干渉することをいう。日本語では家父長主義、父権主義などと訳される。語源はラテン語の pater(パテル、父)

 

行動の注意

真の目的と代理の目的   本来と当面

当面の目標を本来の目標と間違えているケースがある

エンドポイントを決め、その途中の代理ポイントを設定して実践にあたるのだが、代理ポイントが良ければ真のエンドポイントも良い結果とは限らない。

 

行動の優先順位の基準

優先順位は遠位よりも近位因果関係からが基本。 短期のもので簡単なものから

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなが陥るトリックの常識問題集

錯覚

酸素と二酸化炭素 光合成  森

ダイオキシン

悪玉菌

風邪薬

抗がん剤

抗うつ剤

ワクチン

枯葉剤 DDT マラリア

水 

ゴミの分別

地球温暖化

保険システム

 

錯覚

AのマスとBのマスのどちらが濃く見えますか?

 

Description: checkershadow1

 

答えはご想像の通りです。見た目はAですが実際は・・・。両手で周囲を隠して、ABだけを比べてみればわかると思います。

ではなぜ、ヒトは頭の中でとらえた感覚(見た目)と実際の目の前の事実とは違ってしまうのでしょうか?

それは大脳皮質が常に事実を補正して、大脳皮質にとって理解しやすように変換するからです。(脳のサイドから)良く言うと分かりやすく、(事実のサイドから)悪く言えば事実を捻じ曲げています。これも周囲との関係や過去のパターンで認識するようにしているからです。

本当のことを言うと、脳は働くことをできるだけ減らそうとする、さぼり好きで偏見好きなんです。

次のトリック問題も、そんな脳のサボりぐせと偏見好きを利用して作ったものです。

 

モンティ・ホール問題

同じ形をした3つの箱の中にひとつだけ当たりがあり、あとの二つは外れです。

3つの中から一つ選んでもらい、次に問題提出者がその三つの一つを開けて、それがハズレであるところを見せます。 

その時に選んだ箱を変えますか?それともはじめのチョイスを変えませんか?

ヒント  答えは変えたほうが変えないよりも2倍の正解率になる。ではなぜそうなるの?

Description: Description: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/3f/Monty_open_door.svg/250px-Monty_open_door.svg.png

1.ドアが3つあります

2.その中に 当りが1つ、ハズレが2つ あります

3.あなたは、ドアをひとつ選べます 

4.あなたが選んでいないドアを司会者が開けます

5.開けられたドアは 必ず「ハズレ」です

6.あなたは、ドアを選びなおす権利があります

7.選びなおさない権利もあります

問い・・・あなたはドアを選びなおしますか?  選びなおした方が、勝率が上がると思いますか?

 

温暖化

温暖化すると北極と南極の氷が溶けて海面が上がる。

ヒント 氷が溶けると体積は? 南極の温度は?

 

二酸化炭素と温室効果

二酸化炭素が増大すると温暖化する

ヒント 昔の二酸化炭素濃度は?  温度に影響を与える大気とは?

 

植物と酸素

野菜は光合成で二酸化炭素を吸って酸素を吐き出すため、野菜を作ることによって二酸化炭素の量を減らすことができる。

ヒント 光合成の化学反応とは? 成長期だけではなく? 炭素の行き先は?

 

ダイオキシンは猛毒である。

ヒント 動物による致死量の違いとは?  都の職員の天下り先は?

LD50という数値で体重一キロあたりどれぐらい摂取すると50%が死ぬかを基準とする

参照 セベソ事件、ユシチェンコ事件

 

酸性雨は危ない

pH5.6以下が酸性雨の基準だが、 レモンはpH2.5、 コーヒーはpH5〜6.5、 石鹸水はpH7〜10程度、 水道水の水質基準値はpH5.88.6なので、 酸性雨と言っても水道水と同じくらいの酸度であることが分る。 すこし浴びたくらいで髪の毛が抜け落ちてしまうことはない。

 

カドミウムは絶対に体内に入れてはいけない

 人体に体重1kgあたり約0.7mg含まれると見積もられている 日本人は食事によって1日あたり26μg摂取している 食品衛生法上では玄米において1 ppmと規定

 

フロンガスが大気を破壊する 

大気中に放出された CFC は紫外線によって分解し、塩素ラジカルが発生する。塩素ラジカルはオゾンと反応し、酸素分子と一酸化塩素ラジカルになる。この時発生した一酸化塩素ラジカルは再度オゾンと反応し、塩素ラジカルへと戻る。このサイクルが繰り返されることによりオゾン層が破壊される。

但し、理論上そうなるということであり、大気圏中における実際の作用は不明であり、オゾンホールとの因果関係は予測の域を越えていない。2015.5.13 WED オゾンホールは今世紀末に消滅する:NASA発表

 

殺虫剤DDTは廃止しなければならない

環境運動家のバイブル「沈黙の春」レイチェル・カーソン著1962年で槍玉にあがったDDT

しかし例えばスリランカでは年間250万人の患者が31人にまで減っていたが、廃止するとまた250万人まで戻ってしまった。

確かに害があるDDT、しかしそれで救われた人数は延べ1億人だと言われている。

この200万年で800億人の人類がこの世に誕生し死んだと推定されているが、最も多い死因はペストでも戦争でも食中毒でもコレラでもなくマラリアという説が有力。現在でも年間3億から5億の患者が発生し、200万人前後が死亡している。

2006年にWHOはマラリア対策としてDDTの使用を推奨する

 

環境ホルモンは動物をメス化するので危険

デンマークのスキャケベクが1990年に、環境中に放出された女性ホルモンの影響で動物のメス化しているのではないか、という実験結果をレポートした。

環境省は65種類の化合物をリストアップして調査した。○○は危険だという情報は売れるので取り上げるが、安全宣言については国民の関心がないと言って報道はしません。恐怖を煽る本や雑誌はそれからもずっと「環境省が認定した環境ホルモン化合物」として記載され、その時の文脈で勝手に使われている。

 

合成甘味料は危険

人工甘味料のパラチノース、マルチトール、スクラロースはなにも問題がない

サッカリン、チクロ、アスパルテームは発がん性があり危ないと規制されたが、その後、発ガン物質指定は解除されている。ズルチンだけは肝臓障害があるので1969年に使用禁止された。

 

ビタミンCで風邪が治る

ライナス・ボーリング博士(ノーベル賞二回受賞)一日1000mgで風邪もガンにもならない

本人も妻もガンで死亡

 

アミノ酸やペプチドは健康食品で体にいい

タンパク質が分解したものに過ぎない 

味蕾に収まってヒトは味を感じる  味覚が麻痺する可能性

 

コラーゲンで肌が潤う

コラーゲンとはタンパク質の三重らせん 結び目はビタミンC  結んでいないのがゼラチン

アキレス腱、筋、骨、ウロコ、皮はコラーゲンでできている。

歯の脱落する壊血病とはコレーゲンが体内製造できなくなるため

塗っても内部には浸透せず、食べても胃酸で分解され効果はない 

美容にはタンパク質とビタミンCと十分な睡眠

 

安全基準は長年の研究の正解

極めて恣意的に作っている、いい加減なもの

放射能も福島原発の事故の後に急に20倍に変更した。

 

少子化は問題なので人口が増やす必要がある

生態学的見地や地球にとっては少子化は一人あたりの資源が減るのでいいことだが、国でみると国力が落ちるので人口を減らすことに及び腰である。国というミクロの合理性は地球というマクロ非合理性を帰結する典型である。

 

 

酸素は良いもの

酸化してしまう原因

酸素からできる活性化酸素はDNAを破壊する

脂肪酸と反応してアルデヒド類の化合物を生じる

コレステロールが酸化されて、粥状動脈硬化

抗酸化作用のあるポリフェノール

 

薬は良いもの

薬と毒は同じもの バランスを戻す方に使えば薬、崩す方に使えば毒

副作用 数十個の原子でできた化合物である薬に複雑なシステムである生命体を完全に制御するのは無理 

薬と毒の違いは、何を基準にして分けているかによって決まる。 違う基準を使えば薬と毒がひっくり返る。

 

サリドマイドは悪魔の薬

記録されているだけで5800例の奇形児を生み出してしまった鎮痛剤   S体(左手型)に催奇作用

1964年に復活 ハンセン病に劇的な改善

2006年に多発性骨髄腫の抗がん剤に認可

 

抗生物質は万能薬

耐性菌の出現

抗生物質は弱い菌を滅ぼし、強い菌をいっそう鍛えている   抗生物質の乱用が新たな菌を作るという矛盾

 

悪玉菌は除外せよ

ある基準によって善玉と悪玉に分かれるので、まだ発見されていない基準が加わるとこの善と悪がひっくり返る可能性がある。 例えば悪玉菌のおかげで免疫細胞が作られるので少量ならば必要なことがある

 

風邪薬は効く

風邪はウイルスが原因なので、ウイルスを完全にブロックする薬は開発されていない

咳止め、鼻水止め、鎮痛剤、鎮熱剤としては効果がある

 

抗がん剤・抗うつ剤は効く

対処療法なので、原因を探求して治療するものではない

一度、薬に認定される条件を調べてみるとあまりにも驚くことが一杯ありますよ

 

抗うつ剤は効果がある

薬についている説明書を読めばわかります。

平成20年に抗うつ剤を服用した日本人は263万人、シェアの半数を占める123万人はパキシルPaxilを服用。

パキシル薬の説明書の冒頭の警告 

海外で実施した7〜18歳の大うつ病性障害患者を対象としたプラセボ対象試験に於いて有効性が確認できなかったとの報告、また自殺に関するリスクが増加するとの報告もあるので、本剤を18歳未満の大うつ病性障害患者に投与する際には適応を慎重に検討すること。

同説明書に

プラセボ群と比較して本剤投与郡での自殺企図の発現頻度は統計学学的に優位に高かった。6

総症例1424例中975(68.5%)に臨床検査地以上を含む副作用が報告された。

副作用の数96  

基礎疾患の悪化、自殺念慮、自殺企図、他害行為、攻撃性、錯乱、幻覚、肝不全、肝壊死、肝炎・・・

 

ワクチンで病気を予防できる

ワクチンという病原菌を体内に入れることで抗体を作る可能性ができ、病気を軽くできる可能性がある

ワクチンにより病気になる可能性がある

 

水には弊害がない

酸化ハイドロといって、一度に8リットルの水を飲むと死亡する

 

ゴミの分別

ゴミの分別は地球にやさしい

ヒント 学問的には、分散したものを集めて再生するというのは、金属製品を除いて原理的に、エネルギーが大きくなるので、有効利用は焼却が一番。 その理由とは?

 

DHMOdihydrogen monoxide)の使用規制

1.          酸性雨の主成分である

2.          強い温室効果を持ち、地球温暖化の原因になっている

3.          高レベルのDHMOにさらされることで植物の成長が阻害される

4.          末期ガンの腫瘍細胞中にも必ず含まれている

5.          個体状態のDHMOに長時間触れていると、皮膚の大規模な損傷を起こす

6.          多くの金属を腐食・劣化させる

7.          自動車のブレーキや電気系統の機能低下の原因となる

14歳のネイサン・ゾナーが周囲の大人43人の署名を得たレポートが1997年にアメリカの科学フェアで入賞した、レポートのタイトルは「how we are deceived

ところでこのDHMOって何?

 

保険は積立預金になる

人件費、儲け、経費、保険金支払いを差し引くのだから、貯金にはならない

 

ヨウ素を飲めば放射能が消える

非常時には放射能ヨウ素を防ぐために予防的に安定ヨウ素剤を服用するケースはあるが、いくつかの副作用があるし、服用しても遅いケースが多い。

 

 

 

地球温暖化の問題のウソのつき方  インターネットより抜粋

 

 昨今は地球温暖化が問題にされていますが、この温暖化の原因を「温室効果ガス」にその原因を求めているようです。学者筋では、温室効果ガスにその元凶を求め、二酸化炭素、フロン、メタン、亜酸化窒素などを犯人としているようです。しかし、果たして地球温暖化の元凶は事実なのでしょうか。

 

 本来、地球というものは、太陽光で暖められ、宇宙の彼方へ赤外線の形で熱を排出する機能を持っているので、実際には温度が上がってしまうと言う現象は起こらないはずなのです。

 大気中には赤外線を吸収する気体である「温室効果ガス」が存在し、宇宙にこの熱を放出するのです。ところが、宇宙に放出するはずの熱を、二酸化炭素の増加により、温室効果ガスが増え続け、地球温暖化に歯止めが効かなくなったとする説が有力になり、全世界は温暖化の方向に向かっていると言うのです。

 

 そして、今以上に温暖化が進めば、森林の破壊や野性生物の絶滅が予測され、農作物の不作や漁獲量の減少が起こり、食糧危機が訪れると言われています。また、日本に於いては、夏場の30度を超す暑い日が増え続けると言われます。海洋の海水が暖められ、海面が上昇し、更にはその悪影響により、台風が大型化し、それが頻繁(ひんぱん)に発生すると言うのです。

 あるいは降雨量に変化が生じ、雨が多く降る地域や、降らない地域の格差が極端に激しくなり、大水害や大旱魃(だいかんばつ)が発生すると言うのです。また、その為に衛生状態が兇(わる)くなり、熱帯地方の伝染病が、北半球の温帯地方にも蔓延(まんえん)し、この地域にも伝染病が大流行すると言うのです。

 

 更に温暖化が進むと、暑い日が続き、こうした結果から、エアコンなどの冷房や冷蔵庫の使用が多くなり、電力の需要が高まって、電力不足が生じると言うのです。だからこうした炭酸ガスによる地球温暖化を防ぐ為には、二酸化炭素の排出量を少なめにすると同時に、環境問題に対して、クリーンな電力エネルギーである原子力発電所の増設が必要であると言うのです。

 

 しかし、こうした「炭酸ガスによる地球温暖化説」には、何処か政治絡みの、温暖化をアピールする原子力産業の画策が感じられてなりません。

 

 環境問題には、リサイクルとかゴミ問題が絡み、次に安全な食品といった人間の生活に直接に関わる個別の問題とは別に、熱帯雨林の消失、大地の砂漠化、そして地球温暖化などのグローバルな地球規模の問題が、意図的に関連づけられて、現代人に多くの関心を集めています。そして「グローバル」という言葉を用いると、そこには「人を騙(だま)す」のに、一番いい構造と画策が感じ取れます

 

 いま、現代人が直面している「地球温暖化問題」は、その背後に「風が吹けば桶屋が儲(もう)かる」式の構図が隠されており、「炭酸ガス問題によって、地球が深刻な状態に陥っている」という、原子力産業の画策が隠されている事に気付きます。

 

 では、「地球温暖化説」を一体誰が言い出したのでしょうか。

 この仮説の言い出しっぺは、NASA(アメリカ航空宇宙局)の研究者だったハンセンという一人の研究者でした。そして、この「地球温暖化説」に、直ちに同調したのがフランスでした。

 

 フランスはこれまで地球温暖化説など、掲げた事は一度もありませんでした。更には、フランスは、環境問題に対しては非常に冷酷な態度を取り続けた国でした。

 ところが原子力産業の斜陽化に対し、地球温暖化説に便乗し、環境問題を利用して、傾き始めていた原子力産業をバックアップする政策に転じたのです。

 

 つまり、地球温暖化の背景には、「原子力発電は炭酸ガスを出さないクリーンなエネルギー」という、人類へのアピールがあるのです。

 一方、石油による火力発電は、炭酸ガスを排出し地球環境を悪化させる。したがって、クリーンなエネルギーである原子力発電の方が環境には優しいのだという、原子力発電の優位のアピールをし、更に「石油が枯渇(こかつ)する恐れがあるから原子力が必要だ」という戦略を打出したわけです。

 

 物質文明を追い求めると言う物質偏重思考は、次々に物質的豊かさを追い求める文明ですから、より豊かに、より便利に、より快適にと言うことが、その文明を支える基本となります。同時にこれは、個人の欲求であると倶(とも)に、企業や国家の欲求でもあるのです

 

 1990年代当初、世界の地球問題は「地球の寒冷化説」に偏(かたよ)っていたのです。ところが地球の温暖化を問題にする人達は、「炭酸ガスが産業革命当初に比べて、2割以上も増えている」と言うのです。その一方で、その事が今日どのような影響を与えているか、全く議論がなされていないのです。炭酸ガスの2割増し状態が起こった事で、どう言う事が起こったか、これを検証しないまま、炭酸ガスと地球温暖化説だけを結び付けて議論しているのです。この誘導的な働きは、果たして地球温暖化説が、科学の上に成り立っている学説か、非常に疑問なところです。

 

 1990年代当初、世の多くの気象学者は「地球寒冷化説」を立て、この事について研究していたのです。その頃、地球の炭酸ガスはとっくに2割以上を越えていたのです。既にこの頃、産業革命によって齎(もたら)された炭酸ガスの2割増し状態を越えていたのです。そしてこの当時の定説は、「いま、一時的には地球が温暖化の方向に動いているように見えるけれども、これは一時的な現象であって、今後は確実に寒冷化の方向に向かっていく」と、私たちを脅(おど)していたのです。

 だから「原子力推進派」は、原子力発電が必要であると盛んにアピールしていたのです。

 それがいきなり「地球温暖化説」に急変したのは、如何なる理由からでしょうか。

 

 この時、多くの地球の住民たちは、「地球寒冷化説」が、「地球温暖化説」に急変したのは、「何か新しい発見があったのではないか」という錯覚を抱いてしまったのです。ところが、大気中の炭酸ガスは増加して、温暖化するという説は、何も新たな学説ではないのです。それなのに今日の気象学者が、異口同音にして「地球温暖化説」を支持するようになったのは、そう言わないと研究費が貰えないシステムに、国の研究機関が出来上がっているからです。

 

 また、「地球寒冷化説」では、テレビや新聞にも取り上げてくれないし、マスコミの注目も、気象学者の方には向きません。そこで、「研究費が貰えない」という理由と、「マスコミが気象学者に注目をしてくれない」という二つの理由から、今度は寒冷化説を捨てて、温暖化説に恥も外聞もなく、学者の良心に露程の痛みも感じず、恥知らずにも、温暖仮説を支持する側に廻ったのです。

 

 こうした事から、地球環境問題は「地球サミット」のようなものを幾ら開催しても、この問題はそう簡単には解決できない仕組みになっているのです。

 「地球」とか、「グローバル」とか、「国際化」などというと、あたかもその形容詞が、政治的な政策の上に立っている事が分かります。こうした形容詞は、地球の住民たちを騙(だま)すのに最も手ごろで、便利な言葉であるからです。これは政治家の、与野党議員を問わず、「デモクラシー」とか、「民主主義」を標榜(ひょうぼう)していれば、国民は簡単に騙すことができて、票が獲得できる構造と全く同じ理屈なのです。

 

 この理屈により、地球の住民たちは「温暖化すると海面が上昇する」というウソを、何の疑いもなく信じてしまったのです。その裏に、原子力産業の思惑がある事も知らずに。

 その上、原子力発電が炭酸ガスを出さないと言うウソまで、簡単に信じてしまったのです。

 

 原子力推進派の言によれば、「発電所の中では石油をあまり燃やしてないから、炭酸ガスは出ない」と嘯(うそぶ)きます。ところが、発電所を建設したり、ウラン鉱を採掘したり、ウランを燃料に加工する時には大量の石油を遣(つか)い、大量の炭酸ガスが放出されます。これを考えると、原子力発電は火力発電以上に多くの石油を遣う事になり、原子力発電が「炭酸ガスを出さない」という発言は、最初から地球の住人たちを騙している事になるのです。

 

 更に問題点を探究すれば、「炭酸ガスが増えると、地球は温暖化する」という仮説を、よく吟味しなければなりません。

 多くの気象学者は、「地球が温暖化すると、南極の氷が溶けて海面が上昇する」という仮説を支持しているようです。これは果たして正しいのでしょうか。

 

 一般的に考えれば、地球が温暖化し、温度が上昇すれば、氷が溶けるのは当たり前のような気がします。しかし、盲点は「当たり前」と錯覚し易いことから、人を騙す死角が隠れていると言えます。

 

 勿論(もちろん)、地球が温暖化すれば、南極大陸の緑の部分の氷は溶けるのですが、何十度も気温が上がるわけではありませんから、南極大陸の大部分が氷点下であることには変りありません。このことは、そんなに多くは溶けない、また海面が極端に上昇するほど溶けないという事を顕(あら)わしています。

 

 更に地球が温暖化すると、大気中の水蒸気が益々増え、それが南極大陸に流れ込んでいきます。そして、この水蒸気がどんどん氷になって、南極大陸に降り積もっていきます。これは結論から言うと、南極大陸の緑の部分の氷が溶ける分だけ、中心部の氷が増えると言う状態になって、結果的にはプラス・マイナス=ゼロとなり、何も変らないのです。

 むしろ警戒すべき事は、地球の温暖化説で海面上昇を警戒する事より、「異常気象」を警戒しなければなりません。

 

 一方、地球の温暖化により、南極大陸の氷が溶けることより、温暖化によって、南極の氷は増加していると言う最近の報告があります。したがって、「温暖化」によって、海面が上昇すると言うのは、全くのウソなのです。

 つまり「地球温暖化説」は、いま徐々に化けの皮が剥(は)がされているのです。

 

 そこで「地球温暖化説」を支持する気象学者達は、「海水の温度が上がると、海水が膨張して体積が増える」という、また訝(おか)しな仮説を持ち出してきたわけです。

 これも中学の理科程度の学力があれば直ぐに分かる事ですが、「海水温度が上がると、膨張するよりは先に蒸発してしまう」のです。蒸発すれば、海水の温度は下がる事くらい中学生でも知っています。

 それに海水の膨張率は小さいので、もし海水の膨張により海面域が上がったとしても、それは僅かに10cm程度に過ぎないのです。つまり、海面というのは、海水が膨張して海面が上がるほど、困った状態は起きないのです。

 

 こうした仮説が、国家筋や権威筋で、さも事実のように語られ、それに各国の国民を巻き込んで、地球温暖化問題に同意を得ようとしているのは、科学的根拠があっての事でなく、これに政治問題が絡み付いているからです。

 

 この背後の画策を解読すれば、「石油が枯渇するから原子力が必要だ」という資源枯渇問題に絡ませて、こうした環境問題を利用して、原子力発電の優位性をアピールする政治的な画策が潜んでいる事が窺(うかが)われます。則ち、政治的な画策の裏には「原子力推進派」の原子力産業の思惑が隠れていて、これを奨励するために、「地球温暖化仮説」が巧妙に利用され、世界中の多くの人々は、これにまんまと騙されているのです。

 

 よく、「加工されたニュース映像」で、氷河が溶ける映像が流されますが、「氷河が溶ける現象」は、自然の周期的な現象であり、人間が齎したとされる「温暖化」とは無関係なのです。

 「氷河の溶ける現象」は、自然の周期的なサイクルであり、「温暖化」というよりは、「異常気象」によるもので、人間がつくり出している生活反応の温暖化現象とは、殆ど関係がありません。但し、今後の「排ガス規制」などは、今後とも厳重に行うべきでありましょうが。

 

 それよりも、むしろ、「地球温暖化」を持ち出して、今日の石油エネルギーから、原子力エネルギーに転換させようと云う、政治的な目論見の方を、最も警戒しなければなりません。

 

 バイオエネルギーが、近未来のエネルギーのように、多くの報道機関が宣伝していますが、これはトウモロコシや小麦などの穀物相場を混乱に陥れただけでした。また、このバイオエネルギーの宣伝の裏には、原子力エネルギー推進派の思惑が隠れていて、世界中の多くの人々は、局面的な氷河が溶ける映像を見せられて、「今でも急速に、加速度的に温暖化が進み、それが氷河を溶かしている」と信じ込まされ、騙されているのです。

 人類が発見したエネルギーの中で、石油エネルギー以上に、効率のいいエネルギーは、まだ残念ながら発見されていないのです。

 

地球温暖化

1 地球環境が心配だから温暖化対策をする

2 発展途上国の発展を阻害したいから

3 寒冷化するから、温暖化は歓迎

 

2の根拠

1988年にアメリカ上院議会で対策が必要とし、同年に国連にIPCCを作った。

政府が選んだ数千人の委員で構成され、報告書の作成や討論は非公開。

NHKスペシャル 煙と金と沈む島 2006430日 2100から2149

ツバルが沈む映像

 

 

環境問題はファッションだ

ダイオキシン

ダイオキシンは史上最強の猛毒だとか、毒性は青酸カリの6万倍とかいわれています。

野焼きもダイオキシンができるとして禁止されました。

 所沢産のホウレンソウがダイオキシンに汚染されていると、テレビ朝日に報道された事件は、報道はウソだったと最高裁判決で決着がつきました。

ダイオキシンによる死者や患者は1人も出ていません。「ベトナム戦争時に散布されたダイオキシン量の60倍が日本の水田にまかれたにもかかわらず、人が死んでいない」 コメに含有されるダイオキシン濃度は低く、日常的に摂取する量は1日の食事中に含まれる量の数%程度です

 

ダイオキシンは、ある程度の毒性はあるが、含まれていてもごく少量なので、お酒、タバコなどよりはるかに安全です。

工業製品は、蛍光灯の水銀やテレビの鉛など多くの毒物を含んでいます。 しかし、便利な生活をするためには毒物を使わざるを得ず、多少の毒物は許容しながら生活していかなければいけません。

特定の毒物ばかりに関心が行き、それだけを規制しても意味がなく、全体を見て総合的な対策を立てていくことが必要です。

いろいろな動物に2・3・7・8ーダイオキシンを一回だけ与え、その動物の50%が短期間で死亡する量を調べる事で、それぞれの動物のダイオキシン感受性がわかります。最も抵抗力の弱い動物はモルモットで体重一キログラム当たり僅か0.6〜2マイクログラムで五十%が死亡しています。一方、ハムスターは体重一キログラム当たり一000〜五000マイクログラムとモルモットに比べて二000倍以上の量でようやく五0%が死亡します。サルの場合は体重一キログラムあたり七0マイクログラムで五0%が死亡している点です。

五0%致死量に2千倍も差のあるモルモッテとハムスターとは、サルとヒト以上に遺伝子が共通している。

ダイオキシンの毒性に関しては種によって毒性の感受性が全く異なる。サルの感受性が其のままヒトに適応できない、という事しか前掲の実験からは言えないはずだ。

1976年7月10日、イタリアのミラノから北25キロに位置するセベソで、農薬を製造している工場で、爆発事故が発生しました。そのときに2・3・7・8・TCDDを含むダイオキシン類が暴露しました。被爆者の数は17000人。そして、被害はその周辺地域であるメーダやデージオなどにもおよび、合計10万人以上が被害を受けたとされています。事故当日には鶏やウサギなどが3000匹以上死亡したとされています。

この事故で被害にあった住民からは死者はひとりもでることはありませんでした。それでもその後、被害住民に対してそれぞれ健康被害に対する追跡調査が行われました。

最もダイオキシン濃度の高かった地域に住んでいた住民724人のうち癌を発症した住民は事故10年間で14人。通常の癌の発症率が2.6%として、推定される通常での癌発症推定人数は19人。ここでの癌の発症率は、意外にも平均的な発症率よりもひくかったのです。中程度の被害地区の住民4824人、軽度の被害地区住民31647人に対しても同様の傾向が見られました。また、最も被害の大きかった地域で事故発生後198人の出生事例がありましたが、奇形児の発生件数はゼロ。大方の予測に反して、実質的な人的被害は、事故当時のクロロアクネを除き、病的な障害が見られなかったのです。このような疫学的調査にもとづき、国際委員会はセベソ事故において、ダイオキシンによる病的被害は見られなかったという見解を1984年3月に発表しました。

 

 

モンティ・ホール問題の回答

ここに、3つのドアがあります。

どれか1つには、ドアの向こうに豪華賞品があり、それ以外はハズレ(空)です。

どのドアの裏に豪華賞品があるかは、司会者のモンティは知っています。

参加者は、まず、3つのうち、どれか1つを選び、司会者のモンティに伝えます。

モンティは、それを受けて、残りの2つのドアから1つ、空のドアを開けます。

そして、あらためて参加者に、どちらかを選ぶように伝えます。

今、参加者が、ドア@を指定しました。

モンティは、残りのドアA ドアB から、ドアAを開けました。

参加者は、ドア@ ドアB をあらためて選ぶことになります。

どちらが確率的に有利でしょうか?

Description: Description: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/3f/Monty_open_door.svg/250px-Monty_open_door.svg.png

1.ドアが3つあります

2.その中に 当りが1つ、ハズレが2つ あります

3.あなたは、ドアをひとつ選べます 

4.あなたが選んでいないドアを司会者が開けます

5.開けられたドアは 必ず「ハズレ」です

6.あなたは、ドアを選びなおす権利があります

7.選びなおさない権利もあります

 

問い・・・あなたはドアを選びなおしますか?

 ※選びなおした方が、勝率が上がると思いますか?

「選びなおさない」派の気持ち

・残った どちらのドアも 確率的には 1/2 なので、直感を信じる

・もし、選びなおして「ハズレ」ると、後悔する

「選び直す」派の気持ち

・選びなおした方が勝率が上がるから

・ドアを開けられた時点で、確率が変動するから

 

 

 

 

 

Description: Description: モンティ解法

豪華賞品のある確率は、各ドアとも1/3 ずつです。

つまり、参加者が選んだ以外のドアは、2/3でした。

その内の、一つが無くなったので、選んだドアが1/3、そうでないほうが2/3です。

直感的に、分かりづらいかもしれません。

その場合には、ドアの数を増やせば、納得がいきます。

ドアが1000個あった場合に、選んだドア以外から、モンティが、998個の空のドアを開けたとします。

残った2つのうち、どっちに豪華賞品がある確率が高いかは、直感的に分かりますよね。

 

 

 

 

 

 

Description: Description: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/79/Monty_closed_doors.svg/250px-Monty_closed_doors.svg.png  Description: Description: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/9e/Monty_open_door_chances.svg/250px-Monty_open_door_chances.svg.png