虫とサンカーラ

 

自動反応回路であるサンカーラを「自分の一部」としてではなく、虫と表現して客観視していた伝統の智慧

 

 

「虫が好かない」

「虫が知らせる」

「虫の居所が悪い」

「虫がいい」

「腹の虫」       長谷川雅雄『「腹の虫」の研究』

「心の虫」

「泣き虫」

「虫唾が走る」

「疳の虫」      かんしゃくを起こさせるといわれる虫。また、そのかんしゃく。癇。

 

 

 

江戸時代より伝わる9匹の虫の話

もう1つのなぜ虫なのかという由来ですが、時代は江戸まで遡ります。江戸時代は道教が広まっていたことから、人間の感情は体の中に棲む9匹の虫がコントロールしているのだと思われていたのです。

 

「腹の虫がおさまらない」とか、「泣き虫」、「虫唾が走る」など、感情を表す言葉には虫という言葉が付くことが多いですよね。

 

 

江戸時代の人々は、体に住む9匹の虫が、自身の感情や意識をコントロールしていると考えていたんです。

『虫』によって制御されていると実感したのでしょう。

 

 

「虫の知らせ」というのは、この9匹からのメッセージ。

目に見えない不思議なことを『虫』で表しました。

 

 

江戸時代や戦国時代においては、病気ですらも、『虫』の仕業であるということになってるんですね。

それこそ、大昔は、病気は鬼や呪いの仕業とされていたので、治療と言えば、もっぱら加持祈祷となるわけですが、医学的な治療が可能な段階に入ると、そういうわけには、いかなくなります。

 

何が原因か…となったときに、まだウィルスが…とか、細菌が…なんていう時代ではありませんから、結局、そこも、『虫』の出番となるんですね。

 

『虫』が原因の病気は、「虫病」なんて呼ばれたそうですが、戦国時代の段階で、63種類の『虫』が病原として扱われていたと言われていますので、当てはまる病気も、それこそ多種多様。

 

腰痛も、心の病も、『虫』の仕業だったという話ですから、治療内容が気になるところですが…この「虫病」も、明治になり、外国から西洋医学が入ってくると、少しずつ廃れていき、やがて『虫』の存在自体が消えていってしまいます。

 

 

江戸時代の人々はこのように、「体の中に棲む虫が我々の機嫌を左右しているんだ」と考えていました。そこから良いことや悪いことが起こる前兆を、虫の知らせとしたのでしょう。

 

【虫の知らせ】虫の種類別の意味で紹介

時には本物の虫が、良いこと悪いことの前触れを知らせてくれることがあります。さまざまな虫の種類別に、虫の知らせをご紹介していきましょう。

 

虫の知らせ【蟻(アリ)】

家の中で蟻を見かけたら、それは悪いことの前兆。家の周りの土に悪い気が漂っているため、なるべく早く引っ越した方がいいという虫の知らせです。これは蟻が土の下に巨大な巣を作ることからきているのでしょう。

 

1匹、2匹くらいならばまだいいですが、1020匹と家の中で大量の蟻を見かけたときは要注意。家のどこかに不具合が起きている可能性があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

「人の体内には、感情に影響を与える虫がいるのだ」といった漠然とした説明が多い中で、

 

作家の丸谷才一は、古代中国の思想と結びつけて説明しています。

〈中国の道教では、人の体内に三匹の虫が住んでゐると考へました。〔略〕すなはち上尸じょうし、中尸、下尸の三虫で、この三匹の虫はしよつちゆう人の行動を監視してゐる〉(『日本語相談 三』)

「虫が好かない」の「虫」は、古代中国までさかのぼる? ちょっとそれは話が壮大すぎはしないだろうか。私はこの点に引っかかりました。

 今日、日本の一般庶民が気軽に「虫が好かない」「虫がいい」などと言っている、その慣用句の出もとが中国の道教の思想というのは、かなり距離が感じられます。この距離が、飛躍なくちゃんと埋まるのかどうかが問題です。

 結論から言うと、埋まるんですね。

 中国では、その3匹の虫は、カレンダーが庚申こうしんの日(60日ごとに巡ってきます)の夜になると、人の体から抜け出して、天帝にその人の悪事を告げ口するとされます。日本の平安時代の貴族は、虫にそんな告げ口をされないよう、庚申の日は寝ないでずっと起きているという習慣がありました。

 江戸時代、この庚申の日の習俗が一般化します。落語に「庚申待こうしんまち」という話がありますが、これは、この日に仲間で集まって夜通し語り合うという内容です。この頃には、60日に1度、みんなで徹夜するのが楽しいイベントになっていました。当時の庶民にとって、体の中に虫がすむということは、ごく自然な考え方だったわけです。

 

「虫が好かない」「虫が知らせる」などの慣用句が多く作られるようになるのは、1718世紀のことです。庚申待がイベント化した時期と重なります。庶民の庚申信仰を基に、「虫」に関する慣用句が増えていったと考えて、おかしくありません。

 

 

 丸谷の文章に立ち返りましょう。

〈江戸時代になると、人間の体には九つの虫がゐて、これが心のなかの意識や感情を呼び起すと信じられたのですね。「腹の虫」とか「心の虫」とか「虫の知らせ」とかいふのはこれであります〉

 3匹の虫が9匹に増えていますが、中国唐代にすでにそう考えられていたようです。虫が何匹かは、この際置いておきます。

 ともかく、これで説明がつきました。「虫が好かない」とは、体の中にいる虫が嫌悪の感情を呼び起こすこと。「虫が知らせる」とは、その虫が何かを予知して宿主の人間に知らせること。「虫の居所が悪い」とは、虫が安楽な場所に落ち着いていないで、不愉快な感情を呼び起こすことだと考えられます。

 この中で分からないのが、「虫がいい」です。虫が意識や感情を呼び起こすのなら、虫がいい状態であれば、好ましい感情を呼び起こすはずです。でも、なぜか「自分勝手だ」という意味で使われます。丸谷も、これについては十分な説明をしていません。

 評論家の森本哲郎は、『日本語 表と裏』で「虫がいい」について論じています。

〈体内の虫がいい気になっているというわけであろう。その虫のいいなりになって身勝手に振る舞うのを「虫がいい」というのである〉

 ちょっと分かりにくい表現ですが、「体内の虫をいい気分にさせるように振る舞う」ということでしょうか。まあ、そんなところだったかもしれません。

 もともと、日本語には、いい気分になって行動すると、自分勝手になってしまうという捉え方があります。「いい気なもんだ」という表現がまさにそれです。

「源氏物語」では、光源氏の息子の夕霧が、恋しい女性にいい気な手紙を送る場面があります。相手の女性は、夕霧のことを〈心地良顔よがほ〉、直訳すれば「心地よさそう」だと感じます。今のことばで言えば「いい気なもんだ、勝手な手紙だ」ということです。

 平安時代の「心地良顔」と、後世の「虫がいい」とは、「自分だけいい気分になっている」と批判的に見ている点で、ひとつにつながっています。

 なお、長谷川雅雄他『「腹の虫」の研究』は、庚申信仰に止まらず、江戸時代の「虫」の考え方について詳しく述べています。ここでは紹介する余裕がありませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

「虫の知らせ」のそもそもの意味は、悪い事が起きる予感のことだ。 道教では、人は生まれながらに、感情や意識を刺激する虫を、宿していると考える。 「虫がいい」や「虫の居所が悪い」という言葉の語源になっている。 虫は悪い意味で使われている。

 

 

「虫の知らせ」の語源・由来

虫の知らせの語源や由来には、諸説ありますが、一般的には2種類に大別されます。

 

1:中国の道教が由来となった説:体内に生まれてから3匹の虫が住んでおり、その虫が体内を監視し、悪い行いを天帝に報告しているという説です。この体内に住み着いた虫達が知らせるものが虫の知らせとされます。

 

2:江戸時代の虫が由来となった説:江戸時代には、人間の体内には9匹の虫が住み着いているとされていました。虫は監視するのではなく、コントロールすることで、意識にも影響を及ぼしているという説です。目に見えない、もしくは耳で聴こえない、不思議な予感や現象を、体内にいる虫の仕業としたのが由来です。

 

どちらの説も、語源は体内にいたという虫からのメッセージです。体内に虫がいるという発想が、違う国同士であるのは不思議ですが、昔から虫と人間の間には密接な関係があった証とも言えます。

 

 

 

 

「四葉のクローバーを見つけたら幸せになれる」といった、いいことや悪いことが起こる前兆を虫の知らせといいます。

 

いいことが起こるなら“天使の知らせ”とか、悪いことの場合は“災難の予感”と言えばわかりやすいのに、なぜ虫なのでしょうか?

 

実は虫の知らせには中国の道教に伝わる3匹の虫の話と、そして日本に古来より言い伝えられてきた9匹の虫の話が関係しているのです。

 

虫の知らせなぜ虫なのか由来

中国に伝わる3匹の虫の話

虫の知らせはなぜ虫と付くのか。それは中国の道教において、生まれつき人間の体の中には3匹の虫が棲みついていると考えられてきたからです。

 

頭に上尸(じょうし)、お腹に中尸(ちゅうし)が、そして下半身には下尸(げし・かし)と3匹の虫がおり、人間が悪いことをしていないか監視しているのだそうです。

 

虫は庚申の日の夜、人間が寝ている隙に体から抜け出して、天帝(閻魔様)に「この人はこういう悪いことをしていますよ」と報告するのだとか。その報告によってその人の寿命が決まるんですね。

 

この3匹の虫、三尸(三虫)の知らせを、吉凶の前触れである「虫の知らせ」と言うようになったのです。

 

 

 

 

 

 

道教では行いの善悪は、寿命に直結しますから、悪事をバラされた宿主は、司命道人の手によって寿命を縮められてしまうんですね。

悪事が司命道人の耳に入れば無論、罰が下ります。

 

 

 

しかし、厄介なことにこの三尺。

宿主が死んだ後にこそ、自由になれるという虫たちなんですね。

早く自由を手にしたい三尺は、宿主の寿命を縮めるべく、司命道人にあること、ないこと報告しまくってしまうんです。

大きな過ちは300日、小さな過ちでも3日は、罰として寿命が縮むと言いますから、年に67回ある庚申の日ごとに、過大解釈された罪を報告されたならどんどん寿命が減っていってしまいます…。

そんなわけで、この三尺はお腹が空くと鳴く…などといった、ややほんわかした『虫』のイメージとは違い、実はかなり怖い存在だったんですね。

 

 

平安時代の貴族たちは、庚申の日には「庚申待ち」という行事を催し、皆で集まって夜明かしをしていました。

徹夜をすることで、寝ている間に三尺が司命道人に告げ口をしに行くのを阻止しようとしたんです。

なかなかの強攻策ですよね。

現代人からすれば、約2ヶ月に1回徹夜するという行事自体がなんだか寿命を縮めそうな気がしますけど…気のせいですかね?

 

でも、きっと平安の貴人たちは、それなりに真面目に「庚申待ち」をしていたんだと思います。

まぁなんだかんだ、この「庚申待ち」も、時が流れて江戸時代に入ると、イベントが大好きな江戸庶民の手によって、見事夜明かしパーティーと化してしまうのです…が、それはまた別の話として…。

 

…とはいえ、この「庚申待ち」を3年間18回行ったという記念に、庚申塔という石碑を建立するくらい大切な行事だったようです。

今でも、神社やお寺に行くと苔むした古い庚申塔が残っていたりして、「あぁ、皆で徹夜してたんだなぁ…」なんて、昔の人々の生活を感じたりすることができますよ?

ただ、江戸時代の頃には、『虫』の存在が、平安時代の頃とは、ちょっと変化してるんですね。

その違いたるや、なんと、体に住む虫が、3匹から9匹に増えるんです。

しかも、この9匹は、三尺とは、大分異なる存在なんですね。

 

 

 

江戸時代より伝わる9匹の虫の話

もう1つのなぜ虫なのかという由来ですが、時代は江戸まで遡ります。江戸時代は道教が広まっていたことから、人間の感情は体の中に棲む9匹の虫がコントロールしているのだと思われていたのです。

 

「腹の虫がおさまらない」とか、「泣き虫」、「虫唾が走る」など、感情を表す言葉には虫という言葉が付くことが多いですよね。

 

江戸時代の人々はこのように、「体の中に棲む虫が我々の機嫌を左右しているんだ」と考えていました。そこから良いことや悪いことが起こる前兆を、虫の知らせとしたのでしょう。

 

【虫の知らせ】虫の種類別の意味で紹介

時には本物の虫が、良いこと悪いことの前触れを知らせてくれることがあります。さまざまな虫の種類別に、虫の知らせをご紹介していきましょう。

 

虫の知らせ【蟻(アリ)】

家の中で蟻を見かけたら、それは悪いことの前兆。家の周りの土に悪い気が漂っているため、なるべく早く引っ越した方がいいという虫の知らせです。これは蟻が土の下に巨大な巣を作ることからきているのでしょう。

 

1匹、2匹くらいならばまだいいですが、1020匹と家の中で大量の蟻を見かけたときは要注意。家のどこかに不具合が起きている可能性があります。

 

虫の知らせ【カマキリ】

ギリシャではカマキリはたくさんの子を産むことから、子宝に恵まれる縁起のいい虫として大切にされています。自分の家の庭にカマキリが卵を産んでいたら、その家に住む人に赤ちゃんができるという幸運を呼ぶ虫の知らせです。

 

また、意外と好戦的なカマキリを掴まえると、自分の攻撃的な性格を抑制できるようになる良い予兆なのだとか。しかし白いカマキリは夢占いでは試練の象徴、災難に見舞われるという縁起の悪いことが起こる虫の知らせです。

 

虫の知らせ【蜂(ハチ)】

西洋ではミツバチを「神の鳥」と呼び、幸せの象徴であると考えられています。日本でも蜂の巣は繁栄の象徴で、家の軒先に蜂の巣が出来たらその家は子孫繁栄または商売繁盛する吉兆。いいことが起こる虫の知らせです。

 

だだし、気を付けておきたいのが、スズメバチです。この蜂は攻撃性が高いことから、見かけたらその人にトラブルが迫っているという虫の知らせ。夢占いでも怖い蜂の夢は災難の知らせ。注意しておきましょう。

 

虫の知らせ【蛾(ガ)】

夢占いで白い蛾は純粋、誠実な心の象徴。現実でも白い蛾を見かけたら、その人に幸運が舞い込む虫の知らせです。反対に、黒や灰色といった暗い色の蛾の場合はトラブルの前兆。悪いことが起こる虫の知らせです。

 

もしも大きい蛾の大群を見かけた場合、これは夢占いでもトラブルの前触れだとされています。しかし蛾を追い払うことができたなら、トラブルも去っていくということ。難関を乗り越えられる、縁起のいい虫の知らせに変わります。

 

 

庚申の日はなぜ寝ないのでしょうか?

なぜ、こんなことをしていたかといえば、庚申の日には人間の体の中にいる三尸(さんし)という虫が、寝ている体から抜け出し、天帝に体の主の悪行を報告にいくと考えられていたため

 

三尸(さんし)とは、道教に由来するとされる人間の体内にいると考えられていた虫。三虫(さんちゅう)三彭(さんほう)伏尸(ふくし)尸虫(しちゅう)尸鬼(しき)尸彭(しほう)ともいう。

60日に一度めぐってくる庚申(こうしん)の日に眠ると、この三尸が人間の体から抜け出し天帝にその宿主の罪悪を告げ、その人間の寿命を縮めると言い伝えられ、そこから、庚申の夜は眠らずに過ごすという風習が行われた。一人では夜あかしをして過ごすことは難しいことから、庚申待(こうしんまち)の行事がおこなわれる。

日本では平安時代貴族の間で始まり[1]、民間では江戸時代に入ってから地域で庚申(こうしんこう)とよばれる集まりをつくり、会場を決めて集団で庚申待をする風習がひろまった。

道教では人間に欲望を起こさせたり寿命を縮めさせるところから、仙人となる上で体内から排除すべき存在としてこれを挙げている[2]

概要[編集]

上尸中尸下尸3種類があり、人間が生れ落ちるときから体内にいるとされる。『太上三尸中経』の中では大きさはどれも2ばかりで、小児もしくは馬に似た形をしているとあるが、3種ともそれぞれ別の姿や特徴をしているとする文献も多い。

病気を起こしたり、庚申の日に体を抜け出して寿命を縮めさせたりする理由は、宿っている人間が死亡すると自由になれるからである。葛洪の記した道教の書『抱朴子』(4世紀頃)には、三尸は鬼神のたぐいで形はないが宿っている人間が死ねば三尸たちは自由に動くことができ又まつられたりする事も可能になるので常に人間の早死にを望んでいる、と記され、『雲笈七籤』におさめられている『太上三尸中経』にも、宿っている人間が死ねば三尸は自由に動き回れる鬼(き)になれるので人間の早死にを望んでいる、とある。

三尸を駆除することを消遣(しょうけん)という[3]

日本では、『大清経』を典拠とした三尸を避ける呪文が引かれており、『庚申縁起』などに採り入れられ広まった。その中に「彭侯子・彭常子・命児子」という語が見られる[4]。また、三尸が体から抜け出ないように唱えるまじない歌に、「しし虫」「しゃうけら」「しゃうきら」「そうきゃう」などの語が見られ、絵巻物などに描かれる妖怪の「しょうけら」と関係が深いと見られている[5]

上尸(じょうし)[編集]

彭踞(ほうきょ)青姑(せいこ)青古(せいこ)青服(せいふく)阿呵(あか)蓋東(がいとう)とも呼ばれる。色は青または黒。

人間のの中、つまりはに居り、から上の病気を引き起こしたり、大食を好ませたりする。

『太上除三尸九虫保生経』では道士の姿で描かれる。

中尸(ちゅうし)[編集]

彭躓(ほうしつ)白姑(はくこ)白服(はくふく)作子(さくし)彭侯(ほうこう)とも呼ばれる。色は白または青、黄。

人間のの中に居り、臓器病気を引き起こしたり、宝貨を好ませたりする。

『太上除三尸九虫保生経』では獣の姿で描かれる。

下尸(げし)[編集]

彭蹻(ほうきょう)血姑(けつこ)血尸(けつし)赤口(しゃっこう)委細(いさい)蝦蟆(がま)とも呼ばれる。白または黒。

人間のの中に居り、から下の病気を引き起こしたり、淫欲を好ませたりする。

『太上除三尸九虫保生経』では牛の頭に人の足の姿で描かれる。

変遷[編集]

道教では、からの時代にかけてほぼ伝承として固定化された。『抱朴子』の三尸には特に3体であるという描写は無く、のちに三尸という名称から3体存在すると考えるようになったのではないかともいわれている[6]

『瑯邪代酔篇』など、庚申のほかに甲子(あるいは甲寅)の日にも三尸が体から抜け出るという説をのせている書籍も中国にはある。庚申と甲子は道教では北斗七星のおりてくる日とされており、関連があったとも考えられる[7]

日本で庚申待と呼ばれるものは中国では「守庚申」「守庚申会」と言われており、仏教と結びついての時代の中頃から末にかけて広がっていったと考えられる。平安時代貴族たちの間で行われていたものは中国の「守庚申」にかなり近いものであった[8]の時代にかけては行事の中での三尸や道教色は薄れて観音への信仰が強く出ていった[9]

 

 

 

サンカーラ 

他の表現では

 

自動反応回路

アプリケーション

条件反射

習慣

感覚、感情、思考のパターン回路

本能

無意識、潜在意識、深層意識

意識されない意志

仏典の「見えない矢」

トラウマ、コンプレクックス、欲望、

怒りの地雷、恐れの原体験

記憶、空想

フロイトのエス

ニーチェの権力の意志

マルクスのいう「生産関係や社会関係によって決められた意識」

 

主客逆転が起こすもの。  私が欲した欲望の対象が私を支配する。 欲しいものと唾棄するもの。

 

 

決められた関係性。限らえた関係性 ⇔ 多様な繋がり方

条件付けられたもの

因果関係のあるもの

他によって成り立つ相互依存

 

広義では

この宇宙に存在するもの全て

エネルギーを持つものすべて

 

 

具体的には

「恨み」や「今に見ておれ」などの行動、言語活動、思考作用の原因となるもの。