限界がわかると道が開かれる

 

次のことを始めるのは今のやり方の限界がわかった時だ。

何事にも限界がある。時間、場所、人間関係、才能。

それを実感した時にやっとこの世で自分とそして他者に向かい合って生きることができる。 

限界の枠がわかると、できることはその内側でする。

できないことは、その枠の中にいてもしょうがない。

したいことが、その枠の外側ならば、他の方法で対処するしかない。

例えば腰痛を直したいとする。

医学の限界がわかると、東洋医学を試すことができる。東洋医学の限界がわかると、次の重心の取り方や姿勢法やキネシオロジーを試すことができる。

今までの方法では解決できないことは一杯ある。そんな時は今やっていることのできることとできないことを知るのが手っ取り早い。

それを気づくには今のやり方のメリットと同時に限界を知るのが大切だ。

限界という制約の中にこそ自由がある、定木とコンパスしか使わない初等幾何学が古典力学を生んだように。

限界を知ると、次の世界の扉を開くことができる。

 

はじめに

常識の限界

専門家の限界

学問の限界

科学の限界

理性の限界

書きとめられた言葉の限界

 

簡単に人間の限界と、組織の限界も。

付録で 教育と数学と論理学 も

参照に 言葉の限界    ロゴスの前、ロゴスの捏造、ロゴスの後 も

 

プロローグ

 

人の判断

何かする時には基準が必要。

常識に従っていれば十分じゃない?

隣の人がやっていることをやっていればいいじゃない?

専門家の言っていることを聞いていればいいじゃない?

学問が発見したものが正しいんじゃない?

科学で証明されたのが間違いないんじゃない?

理性でなんでもわかるんじゃない?

知性ですべてがうまくいくんじゃない?

書かれた文字は確かなんじゃない?

 

ところがこんなものだけを信じていれば自分や家族や仲間の命までも危なくなる時代になってしまった。

どうすればいいかって?

 

まずは自分の頭と心と体を使って、トライ&エラー&工夫&トライはどう?

この命の世界には絶対の答えがないんだから。

生命体には一つだけの答えなんかないんだから。

それぞれに相応しいスペシャルな答えがある。

宇宙は瞬間ごとに各々で違う変化をして、何者にも予想できないことがおきていく。

そう、一緒に考えながら、のんびり行くのがいいんじゃない。

そしてあるところまで行ったら、たまには意識にはお休みしてもらって

すべてを自分の身体に委ねることにトライしてみるのはどうだろう?

すると今までとは違う世界がそこにあるから。