45 菩提薩埵四攝法   別巻の巻  

 

武道の名人は、戦わずに勝つという。

自他に違いがないことを感じさせる氣を共有することで。

合氣道はまさしく、自他が不二になる力を使う修練だ。

 

菩薩(求道者)が他人を救うためにする四つの実践項目であり、

第一は、布施、第二は愛語、第三は利行、第四は同時である。

共通点は自他がないこと。

 

オリエンテーション

人に接する時には、まずは慈愛の心を起こし、それから、いたわりの言葉をかけることから始めてみるのは、どうだろう?

慈愛とは親が乳児に対するような深い愛。

いたわりとは、その人の立場をねぎらい、大事にして、その心に「橋」をかけること。

まずは相手をそっくりそのままに肯定する言葉から始める。

 

「一つにつながっている世界」を体感していると、

他が利することは自分を利することだと実感する時がある。

だれもが、「いのち」の中で生きていて、そこから感じると、自他は不二なのだから。

 

普段の生活の中では、自他は違うものと認識している。

他者が自分と違うのは、他者が自分とは別のTPOにいたためからもしれない。

自分が他人と違うのは、たまたま自分が他人の立場にいないからなのかもしれない。

自分とも違いのない、相手とも違いのない、時空が「一つにつながっている世界」にはある。