壁の外へ

 

壁の外に行こう。

筋力がなえちゃう前に。

 

面白いからさ、

好きじゃなかったり、飽きたら、またここに帰ってくればいいんだから。

その時には、この景色がまた少し違って見えて、面白いよ。

 

壁なんか壊さなくていい、まだ準備ができない人や、いつかの自分のためや愛しい人のためにも。

壁には門があちらこちらにあるし、ところによって壁は低くかんたんに乗り越えられるし、もう崩れてしまっているところだってある。

 

ホントの事いうとさ、こうやってみんな一度は出ないと、壁が壊れちゃうし、壁の中は腐ってきちゃうし、壁を修理する方法も直すためにがんばることも、嫌われる大切さも、わかんなくなっちゃうんだよね。

 

 

しかし考えを変えることはできても、行動を変えるのは難しいです、なぜなら、頭が指示を出しても、体が生理的に拒否するからです。まるで文明カプセルの中で純粋培養されて暮らしているようなものですから。

イメージで言うと、円形のプラスティックのカプセルの中で心地よい真綿に包まれ快適に暮らしているようなものです。気がつけば快適なのは外からのおいしい水と、新鮮な空気と、ビタミンのバランスの取れた料理がいつも供給されているのが当たり前になっています。ところが、時に突然と空気の出が悪くなったので、カプセルの外に出て、修理しようと思ったのですが、これがいけません。気がつけば、真綿の中で生活していたために筋力はやせ細り、カプセルを開けたので、虫刺されに体は腫れ上がり、知らない菌に冒されてしまいました。これからできるのはもう外に出るようなことはせず、ただただ保身です。抗生物質を摂取し続けて菌を退治してするので、ついでに自分の体の中の食物を消化するための菌まで殺してしまい、点滴を打つ暮らしです。いかに自分が生き延びることしかもう考えることができなくなってしまいました。

これが塀の中に暮らす人間の未来像です。体力のない者には生活を変えるのは簡単ではありません。一つずつ訓練をしながら、ゆっくりと進んでいくしかないのです。山を登るのに酸素ボンベや薬やヘリコプターを使うと簡単に登れるようなこともありますが、これらはカプセルの延長でしかありません。急に山の頂上や沙漠で暮せるはずがありません。それができると言う者があれば詐欺師です。今はそのよう輩たちが溢れています、お気をつけくださいませ。

 

 

 

 

理性の前に、心を磨け

心の前に、胆力を鍛えろ

 

虫には刺されないように長袖長ズボン

花粉症の時期は花粉のないところへ

荷物はできるだけ小さく軽く

日よけには帽子、雨にはレインコート

着替えは一着ずつ、濡れてもすぐ乾くものを

靴にはインソールを

水はボトルに入れて

磁石とヘッドランプも忘れるな

まずは近場の練習から

今まで生きてきたんだから、明日も生きているんだろう。

いなくなっても何を後悔するのか、今日ちゃんと生きたんだから。