視力に左右差がある場合の矯正方法

 

症状

原因

メカニズム

メリット・デメリット

対処法

 

 

 

左右の視力が違う場合の症状

ものが二重に見える

めまい、頭痛、吐き気、肩こりなどを生じる

対象物の立体感や遠近感がつかみにくい

網膜に結像する像の左右差を脳が処理できず目が疲労しやすい

 

 

 

メカニズム

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なぜ人は目が悪くなるの? 遠くが見えにくい理由は? - 日本経済新聞

 

 

 

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視力に左右差がでる主な原因

目の疾患や弱視により、片方の目の視力が低下している

目の大きさ自体に左右差があり、屈折値に差が生じる

目の形状自体に左右差があり、屈折値に差が生じる

片方の目のみ手術を受けたことによる視力の低下

 

 

 

デメリット

視力に左右差がある場合に、メガネやコンタクトレンズで矯正しないと眼精疲労を起こすことがあります。

また、遠近感や立体感が大切な仕事をする人は、矯正しないと不都合が生じることがあります。

例えば、良好な動体視力を求められるスポーツや大型バスや2種免許の運転などです。

 

メリット

中高年の老眼への対策を考える時に、視力の左右差がメリットになることがあります。

片方の目は近視がなく、他方の目は近視があると、近視が無い目で遠くを見て、近視がある目で近くを見ることが出来ます。メガネに遠近両用メガネがありますが、近視が無い目と近視がある目で、メガネ無しに自分の目で遠近両用をやっている状態になるのです。このような状態をモノビジョンといい、片目ずつ役割分担するという方法です。このような視力に左右差がある人は、老眼が始まる年齢になっても老眼鏡をかけずに日常生活を送ることができる可能性があるのです。遠くも近くもメガネを使用せずに見ている人のなかには、このような視力に左右差がある人が含まれています。

既に老眼が始まっている人でも両目に近視がある場合、片目にだけコンタクトレンズを入れたりメガネに度を入れたりすれば、同じ状態を作ることが出来ます。また、白内障手術やLASIK(レーシック)など近視に矯正手術の際にも意図的に近視に左右差をつけることで、同様の状態を作ることも可能です。

 

どちらの目で遠くを見て、どちらの目で近くを見ているのでしょうか? 

一般的には、「効き目で遠く、もう片目で近くを見る」のが違和感が少ないと言われています。

視力に左右差が無い人が意図的に左右差を付けて満足できる人は30%くらいですが、左右の視力が違っていても、脳が適応してくれることがあるので、老眼対策の選択肢の一つになります。

 

 

 

 

視力に左右差がある場合の矯正方法

眼鏡

コンタクトレンズ

オルソケラトロジー

 

眼鏡

一般的な矯正方法として眼鏡の使用がありますが、視力に左右差がある場合は注意が必要になります。

主な理由は、眼鏡によって像の大きさに左右差が生じてしまうことが挙げられます。

この左右差は、眼鏡のレンズの厚みに左右差があることと、目と眼鏡の間に距離があることによって生まれます。

眼鏡の場合、左右の屈折値の度数に2D(ディオプトリー)という数値以上の差があると、両眼視を成立させることが難しいとされているので、左右左に合わせて片方ずつの見え方の調整を行います。

このような調整を行なっても眼鏡での矯正が難しい場合は、他の方法を選択する必要があります。

 

急激に視力が低下した場合はまず検査を行い、視力低下の原因が目の疾患によるものではないかを確認する必要があります。

検査の結果、特に疾患が見つからず、近視や遠視、乱視などの屈折異常が認められた場合は、視力検査を行なって眼鏡に合うレンズの度数を決定していきます。

 

 

コンタクト

眼鏡と同様に、コンタクトレンズを使用することでも視力の差を矯正することが可能です。

眼鏡との違いは、コンタクトレンズは目に直接装用しますので、目とレンズの間に距離がありません。

よって、眼鏡に比べて像の大きさに左右差が発生しにくくなります。

また、コンタクトレンズは眼鏡と違い、片方の目にのみ装用することも可能です。

視力の左右差が2D以上と大きい場合には、コンタクトレンズによって矯正する方法がとても効果的になります。

検査の結果、特に疾患が見つからなければ、レンズの度数を決めるために視力検査を行います。

 

 

 

オルソケラトロジー

就寝前に特殊なハードコンタクトレンズを装用することで、睡眠中に目を矯正し、一時的な近視の改善や近視の進行を予防するなどの効果が期待できる治療法です。

オルソケラトロジーは片目のみの治療が可能です。

また、矯正の度数は、左右微調整が可能ですので、視力に左右差がある場合でも効果的な治療法です。

注意点としては、オルソケラトロジーが-1.0Dから-4.0Dの範囲の近視に限定された治療法であるという点です。

強度の近視の方や、乱視の方の場合は効果が限定的になります。

 

就寝時に特殊なコンタクトレンズを装用することで、角膜の形状を矯正させます

アメリカでは30年以上前からオルソケラトロジーの研究や開発が進み、過去に100万人以上の人がこの治療を受けたという報告があります。

日本では2009年に厚生労働省より認可され、現在はアメリカだけではなく、ヨーロッパやアジアなど多くの国で行われている治療法になります。

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オルソケラトロジーの特徴

裸眼でもスポーツなど通常の生活を送ることができます

レンズの装用をやめると、目が元の状態に戻ります(レーシック手術など不可逆的な治療に抵抗のある方でも安心です)

治療対象は軽度〜中等度までの近視の方になります

目を矯正するために、1日最低6時間以上の睡眠時間が必要です

 

オルソケラトロジー治療に向いている人

オルソケラトロジー治療には向き不向きがあり、適応検査によって判断します。

軽度〜中等度の近視

裸眼で日常生活を過ごしたい

レーシックなどの矯正手術に抵抗感がある

点眼薬を問題なく使用できる

 

不向きな人

過去にレーシックなどの矯正手術を受けた

コンタクトレンズの装用が難しい疾患を抱えている

重度なドライアイ

現在妊娠中・授乳中の方、または近いうちに妊娠予定がある

レンズを正しく扱うことが困難

定期検査に通うのが困難

常に乾燥した環境に身を置いている

仕事の関係で、視力変化が起きた際に業務の中止ができない職に就いている

 

オルソケラトロジーを始めるにあたっての注意事項

適応検査前には、コンタクトレンズの装用をいったん中止します。中止期間はおおよそ2〜4週間です。

装用し始めの頃は、装用時に違和感が生じます。

装用し始めてから、視力が安定し効果が実感できるまで、数日〜数週間ほどかかります。

夜間など暗所では光を眩しく感じやすくなります。

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