上から目線
上から目線で話してしまうのは何故?
上から目線に話されていると感じるのは何故?
上から目線で話してしまうのは何故?
相手の上にいれば、尊敬されたり、褒められたりして安心できるので、自分を守るために上から目線になっているケースがあります。
また、相手の状況を考慮せずに自分の基準だけで物事を判断して言葉にしている傾向もあります。
他には、勝ち負けなどで上下関係を構築することで心が落ち着く性質を持っている人もいます。
「上から目線」で話をする人は相手の立場に寄り添うことが少ない傾向があり、これを改善するのは容易ではないことを認識しておきましょう。
上から目線を感じるのは何故?
自分の状況を理解していない相手のアドバイス(言動)に共感が持てないのが原因です。
また、自分自身に「上下のこだわり」を持っていることが原因の場合もあります。
はじめに、そして結論
上から目線とは、相手よりも上の立場であるかのような接し方や話し方をすること。
上から目線になるのは、人の上に立つことで安心感を得たい、または、自分が正しいことを示したいという欲求が深層心理にあります。
上から目線になる人の特徴は、他者からの承認欲求があり、負けず嫌いの可能性があります。
上から目線の人と関わり方は、適度に聞き流し、気持ちに余裕を持って接するのが有効です。
上から目線の自分を改善するには、相手の背景や心理状態の立場になってみる練習を積み重ねることです。
目次
上から目線の意味
上から目線になる深層心理、
上から目線の人に共通する特徴、
上手な関わり方・対処法
上から目線の意味
「上から目線」とは、相手よりも上の立場であるかのような接し方や話し方をすることです。
実際に上の立場の人であっても、下の立場の人に対して見下したり偉ぶったりするような言動をとると「上から目線」といわれます。
「上から目線」の類義語には、
高圧的、高飛車、高慢、なめている、上から物を言う
などがあります。
英語では、
condescending(見下すような・上から目線の・偉そうな)
後ラテン語condIscendere (con-完全に+dIscendere降りる=身を低くする)
look down on(見下す・見くびる・上から目線で見る)
arrogant(傲慢な・思い上がった)
patronizingly(恩着せがましい,見下すような,横柄な)
などが使われます。
上から目線になる3つのパターン
相手から見下さないように牽制している
相手が自分に対して見下した態度をとらないように、先手を打っているのかもしれません。
この場合、過去に人から見下されて嫌な思いをしたことがあり、二度と同じような経験はしたくないと考えているケースもあります。
深層心理では、そんな思いをしないためにも自分を守りたいという気持ちの表れだと考えられます。
自信がない本当の自分を隠して安心したい
上から目線になる人は、上に立つことで安心感を得ようとしているのかもしれません。
自分に自信がない人は、本当の自分を隠したいという気持ちで上から目線になることがあります。
上司やリーダーが上から目線になっている場合、「強気に出ないと部下になめられてしまう」「頼りないと思われたくない」という不安や恐怖を抱えている可能性もあります。
自分が正しいと思っている
上から目線の人の中には、自分の価値観や判断が正しいと思っているタイプなのかもしれません。
過去の成功体験に自信をもち、その経験を過剰一般化している場合は、「そのTPOが限定されており、この場合にはそのTPOの外側にあることなので適応できない」という指摘をしても聞く耳を持たず、相手が自分の価値観を受け入れるか拒否するまでその主張を続けることもあります。
上から目線の人に共通する6つの特徴
上から目線の人の話し方の特徴
相手の話に自分の意見をねじ込む
「でも」や「だって」と反発の言葉を使う頻度が多い
必要ないときでも受け売りの英語や専門用語を使いたがる
相手の気持に寄り添っていないので人の気持ちを傷付けることも平気で言う
自分の基準で相手を評価する
上から目線の人は、相手の状況を把握せずに自分の基準で相手を評価するのが特徴です。
したがって周囲からは正確で客観的な判断ができていないと想われるかもしれません。
また上から目線の人は自分が優位に立ちたいという深層意識から素直に相手を褒めない傾向があり、
「よくできていると思うけど…」とその後に余計な一言を付け加えてダメ出しをして周囲を不快な気分にさせることもあります。
承認欲求が強い
承認欲求には、自分自身を認めたいという「自己承認欲求」と他人から認められたいという「他者承認欲求」があります。
自己承認欲求が満たされずにいると、その欲求を他者からの承認欲求で満たそうとします。
これが上から目線の高慢な態度になってしまうことがあります。
人の気持ちに寄り添わない
相手の繊細な気持ちに寄り添って考えないので、思いやりのない言い方をして相手を傷つけるケースも少なくありません。
プライドが高く、負けず嫌い
自分以外の人が褒められていると勝ち負けにこだわって優劣をつけたり、比較する傾向があります。
周囲の人よりも自分は優れていると感じたいため、自慢話をしたり、必要以上に専門用語を使うといった言動をとって優越感に浸ることもあります。
自分の意見を伝えたい気持ちが強い
自分の意見を伝えたい気持ちが強いので、相手の状況を思って意見を伝えるのではなく、自分の経験や知識をアピールして自己主張するケースがあります。
そのため、勝手に相手が受け入れ難いアドバイスをしたり、聞いてもいない話を長々と話したりすることもあります。
上から目線の人との上手な関わり方・対処法
適度に聞き流す
上から目線の人の言葉をすべて受け止めていると疲れてしまうため、適度に聞き流すようにします。
相手の言うことを否定したり自分の意見を話したりすると話が長くなる可能性が高くなるので、「そうなんですね」と相槌を打って受け流すのも有効です。
気持ちに余裕を持って接する
上から目線の人は、高慢な言動をとることで自信がないところを隠そうとしている場合もあります。
そのような心理を理解して、気持ちに余裕を持って接するようにするとこちらがイラだつことが少なくなるかもしれません。
長い関係性のある友人・彼氏・部下ならば指摘する
これからも良い関係を続けていきたい相手ならば、言いづらいこともあるかもしれませんが、プライドを傷つけないように相手の良いところは褒めつつ、注意してほしいところを話してみるのも一案です。
これがうまくいかないような場合はこの試みは中止して、またの機会をさがしてみます。
こちらの話を相手が受け入れるような時空を気長に待つのは簡単ではありませんが効果的です。
上から目線の自分を改善する方法
私は自分が上から目線になっていると指摘されたことがあったので、改善を試してみました。
相手の立場に立って物事を考える
上から目線の人は相手の現在の状況を詳細に考慮していないため、無意識のうちに相手を苛立たせていることがあります。
すなわち相手の意見の背景を考慮する余裕がないので、相手から見ると自分の条件を相手にも意見を押し付けているように感じさせているケースです。
たとえば相手は「わかってるけど、あなたの言うようにできたら苦労してないわ」と想っているかもしれません。
何かを言ったり行ったりする前に、相手は自分の意見を必要としているのか、それとも相手の意見にただ共感をしてほしいだけなのか、などと自分がされたらどう感じるかと逆の立場になって考えるようにするこは効果的です。
自分の主観ではなく共感を交換する重要性を認識する
上から目線な人は主観的で、自分には適応したことが相手にも適応すると思い込んでその主張を押し付ける傾向があります。
日常生活での会話は内容や事実の正誤よりも共感を共有することを優先させる場合が多々あります。
そんなときには自分の意見ではなく、相手のさまざまな意見を聞くことに意味があります。
また、そのような態度によって、視野が広がって冷静に物事を客観的に判断しやすくなり、自分の成長につながることもあります。
他人の優れているTPOを見つけて参考にしたり、その感想や感情を共有して、相手と同じ目線や立場に立つことが第一歩目となります。
聞くよりも話すことを好むのが人の性質
聞くよりも話す方が気持ちいいのはお互い様なので、自分がわからないポイントを相手に教えて貰う姿勢は大切です。
相手と自身との共通する部分を中心に、相手の好きな事や得意な事などの聞き役に徹することは大事です。