痰のメカニズム

 

痰は粘液の一種で、糖蛋白や免疫グロブリン、脂質を含む水が主成分のゲルである。

「痰がでる」という現象は 命を守ろうとするために起こります

 

 

原因

肺や気管支から分泌された、異物をからめとって外界に捨てるための粘液が、疾患などによって異常に多く分泌されるなどして順調に排出されず、咽頭から塊となって排出された為に生じる。

 

風邪、ハウスダスト、気管支炎、気管支喘息、タバコの吸い過ぎ、など原因は多数ある。

 

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呼吸器官の内部の表面は、分泌物によって常に湿った状態になっている。

この分泌物は、呼吸器官が乾燥するのを防ぐとともに、吸い込んだ空気中に含まれる塵や微生物・異物をとらえて気管や肺の奥深くに入らないようにする働きをしている。

 

気管の内部表面では、この分泌物が気管の奥深くに入らないように、喉のほうに押し上げるような働きをしている。

 

そして気管から喉の部分まで押し上げられた分泌物は、通常、無意識のうちに食道のほうに飲み込んでいる。

しかし、塵や微生物・異物をとらえた分泌物が増加したり、粘り気(粘性という)が増したりすると排出されずに空気の通り道(気管・喉など)にたまってしまう。

塵や異物をとらえた余剰な分泌物を痰という。

 

 

 

 

 

 

 

痰の出し方・処理方法

風邪をひいた時等は、長距離マラソンをした後のような感じでいつもより少し早めに肺呼吸をし、何度もゼーゼー言わせると喉を痛めずに楽に出せる。

 

痰が出ないようにするためには

ホコリのあるところを避ける。

喉が潤おっている状態を保つ。

口を閉じる

乾燥した場所にいる時間を減らす

マスクをする

寝ている時に口を開けない

こころの平静を保つ

痰のある状態を異常に厭わない。

「吸引の要求」は 患者本人の「主観的要求」が含まれます

自己免疫力を高めるために、交感神経と副交感神経の緩やかな波動を心がける。

 

 

線毛のはたらき

呼吸によって、気道にはごく小さな異物や細菌などが入ってきます。

それらの異物をキャッチし、気管支を常にきれいに保つはたらきをしているのが、気管の粘膜を覆う細かな線毛と気道液です。

気管支に入ってきた異物を、粘膜から分泌される粘液がキャッチし、線毛がエスカレーターのように、粘液と異物をのどのほうに運び出します。

また、線毛は気道液で常にうるおっています。

この気道液は、粘液を出しやすくするとともに、線毛の運動をサポートしています。

 

 

 

漢方

清肺湯は16種類の生薬を組み合わせた漢方薬です。

清肺湯の効果は、去痰作用と抗炎症作用の2つの作用によるものと考えられています。