守自意からはじめる

 

病いや怪我は敵ではない。

ちゃんと向かい合うと仲間になる。

病いも自分の一部。

体が頭に送るメッセージ。

どうすれば体が喜ぶか考えてみよう。

体の聲を聴いてみよう。

体は身近な小宇宙。

体は宇宙と同じの「生きる」秘密でできている。

 

主治医に頼るのではなく守自意を持つことからはじめてみよう。

他人に任せるのではなく自分を自ずから守ろうとする気持ちから。

 

自分のことを一番よく知っているのは自分。

自分のことを知るのにどの免許もいらない。

医者に行く前に心を柔らかくしていろいろ聞いてみましょうよ、

まずは自分の体に。

 

医者は知っていることしか知らない。

ましてあなたの体のことなんかたった10分しか知らない。あとは数値による推定だけ。

それに比べてあなたはもう生きてからずっとこれまで自分の体と付き合っている経験と結果がある。

今朝は何を食べて、これまでの道程をどのように暮らしてきたか。

 

医者に病気の原因を聞いてごらん、

どうやって体を緩めたら良いのか聞いてごらん、

どんなものをいつ、どうやって食べたらよいのか聞いてごらん、

自然と病気と自分の関係を聞いてごらん、

何故、このような病気になったのか本当のことを教えて欲しいって言ってごらん

よくわかりませんが、多分こうですよ、ってもっともらしい事を言ってくれるから。

ほんの一部を指摘するだけで、これが原因とは断言してはくれない。

だから医者のオピニオンも参考にしながら、自分の体のメッセージを聞いてみよう。

原因が治っていなければ、病は再発するしかないのだから。

 

正しい立ち方は分かっていますか?

2本足で立った時からヒトは腰痛になるようになっている。

体の重心はちゃんとくるぶしの下にありますか。

体の中の血はちゃんと循環していますか?

内蔵の体温が下がらないように、一日一回は体から汗が出ていますか?

姿勢を正しくして、骨は立ち、筋肉や緩んでいますか?

肩甲骨と脊髄と仙骨をちゃんと動かしていますか?

呼吸は深くゆったりしていますか?

まずは息を吸う前にちゃんと息を吐いています?

脳をちゃんと休ませてあげていますか?

心配事をちゃんと諦めきれていますか?

理性が創り上げた世界に縛られていませんか?

食べ過ぎて、胃腸や血管や内蔵が悲鳴をあげていませんか?

うんこはちゃんと黄色でバナナのような硬さと大きさですか?

 

微生物によってヒトは生かされているのだけど、

その微生物によって病気にならないように、ちゃんと免疫細胞は働いていますか?

 

近頃はよく「医学の限界、看護学の可能性」について直面します。言葉を換えると理性の限界と心と体と智性と霊性の可能性です。

周りに癌、老衰、糖尿、鬱症、分裂症、植物状態の人が増えたためです。

生・老・病・死の無い世界に逃げることはできません。これらと向かい合って、これらを自分の中に含み入れることによってしか生きる術はありません。

検査をして、分析して病を捉えようとする現代医学の限界が多く見られます。

病や老いや死と向かい合うのは、血流やリンパ液など全体からとらえる東洋医学、気持ちや魂の問題も含めて考える民間療法、そして一番大切なのは本人の自覚による、生きる力を自分でイメージする療法です。 体内の細胞は毎日死んでいきますが、同数の細胞が毎日生まれでてきます。 この死に行くものと生まれ出るもののイメージをしっかりと再現し、この当たり前の奇跡を意識がスポットライトを当ててあげて、サポートしてあげることです。

看護学というアカデミックな言い方よりも、生まれる力を一緒にワイワイやって盛り上げようという感じでしょうか。

体を温める、体を動かす、体を緩める、骨で立つ、空気を循環させる、体液を循環させる、気持ちを和らげる、笑う、微笑む、心が動く、寂しくなる、楽しくなる、ちょっとだけ怒る、ウキウキする。

変動が何もなく感情がフラットになってしまう天国ではなく、ありきたりの山や谷がある流れです。

この流れがどれほど大切なものなのか、

あなたの守自意でもう一度みつめてみませんか?

 

 

4つの治し方

どれもが特徴のある大切なやり方、 一つだけではなく、みんなで手を合わせれば細胞たちも喜びます。

 

分析する方法          西洋医学

全体で考える方法        東洋医学

心を癒す方法          民間療法

生まれ出る力を再現する方法   自己治癒力

 

東京西部

2014年の桜が散る頃、日本でもトップクラスの医師に友人を見てもらった。彼は血液が30分以上も脳に行かなったために虚血性脳卒中になった。脳の中心は元気だが、まわりの大脳は機能しなくなっている。他の体は全て元気なのに大脳が機能しなくなって植物状態になってしまった。これからどう直していくのか、医師にはわからない、これが今の現実だ。

20年前にも小学生の友人が植物人間になった。今もまだ症状は変わらない。あれから長い年月が過ぎ、大脳の回復について新しい治療法は未だない。

脊髄後索電気刺激治療、脳深部電気刺激療法、岩盤浴治療、睡眠剤ベンゾジアゼピンのω1の刺激治療、下垂体前葉ホルモン分泌能治療と変化のあった症例はあるがどれも、長時間の虚血脳卒中ではない。意識をなくして数ヶ月した後に意識が回復する例は時々あるが、CTMRIで脳を検査した結果の後で全ての大脳(皮質・辺縁系)が機能しなくなっていることを確認されている状態からの治癒例を私はまだ知らない。

自分の体の聲を聴くことをせず、脳が感じたり考えたり作り上げた世界で、毎日の行動の基準とする人たちが育ってきてしまった。小さいうちから体の聲を聴くことをやめてしまったので、その機能がもう退化してしまったのだ。生まれてすぐの赤ちゃんがずっと目を覆われていると、光は感じるが、モノが見えなくなってしまうように。

もしかすれば訓練すれば体の聲を聴くことが少しずつできるのかもしれない。それができないとしても、ヘレンケラーのように視覚や聴覚がなくても、水を認識できたように、別の方法で体の聲を聴くことができるかもしれない。

私は多くの病と付き合うことや大脳を使わぬ時間を少し持つことで、心臓や胃や腸からの聲を感じて暮らすことが、私たちにはできると思っている。