躰の聲を聴いて、元気に楽しくなる方法    柔らかい心と体になるために

 

究極は

体と心と頭を緩めることだけ

です。 

そのために何をすればいいんだろう。

 

そこで、まずいきなりですが、秘術の奥義を。

たった一つだけです。

おへその下に手を置いて、ゆっくりと息を吐いて、体を緩める。

吸うのではなく、吐く、

固くなるのではなく柔らかくです。

これだけで、体の声を聞く感覚が芽生えてきます。これがきっかけになります。

 

手が使えない人、使いたくない人、手がない人は、手を置く代わりに、思うだけもでいいです。

 

一番大切なのは、リラックスするということ。 全てはこれに尽きます。 

これだけです。

これができれば、頭を使わず、体と交流ができます。

病もケガもカラダからのメッセージなので、ちゃんと向かい合って話を聞いてあげてください。

 

ところでリラックスするのが少し苦手な人がいます。 体のあちこちに力が入ってしまっている状態です。

体に全てを任せておけば、あとは体が勝手にうまくやってくれるんですが、それがなかなか上手くいきません。

体、といってもすぐに頭で考えっちゃったり、なにかを思っちゃったり、意識でイメージしちゃったりするんでしょう。

すると「体」の声を聞くのが難しくなります。

ヨガ、呼吸法、瞑想、気功などいろいろ試しても、どうもピンとこない、実感がないという人のための方法です。

 

緩めるということは、どこかは緊張していたほうがいいんです。もしくは全部を緊張させて、それから急にそこから離れればいいんです。自由と束縛が一体のように、緩和と緊張もセットです。

 

重力

緩和する時にはじめに気をかけるのは重力かもしれません。見えない力なので、普段は意識していない力です。しかしこの地球上の全てものに平等に公平に直接に関わっている力です。大きな頭の高さから足に落とすと、指の骨が折れてしまうほどの力です。これに加速度(9.8 m/s2)も加わります。この大きな力とどう向きあうかによって、緩み具合が変わってきます。

大切なのは立ったり、座っている時の重心の位置です。

重要なのは地球の中心に対して垂直に骨を立てることです。 

「骨で立つ」という表現があります。体の組織には筋肉、筋、内蔵、血管、骨などありますが、一番硬いのは、骨です。生まれたばかりの赤ちゃんの骨の数は305個ありますが、いくつかの骨が組み合わさって一つの骨になったりして、大人になると200206個になるのですが、この硬さを有効に使うと、他の筋肉に負担がかからなくなり、体を緩めることができるのです。

ですから先ずは、地球の中心に思いはせ、その力を確認し信頼して、次に自分の体の重さを感じます。そしてその重さを味わっていると、自分と地球がつながる感覚が訪れるかもしれません。

 

心から楽しむこと

一番いいのは、体を動かしながら、心から楽しいことをする、ということです。

自分が好きなことがいいです。 体を動かすというのがポイントです。散歩でも、体操でも、買い物でも、バトミントンでもなんでもいいんです。

好きな歌手のコンサートに行って、体を使って応援していたら一変にウツの症状がなくなり体が良くなったという人もいます。

愉快なのがいいです。 

微笑むのがいいです。

楽しいのがいいです。

笑っちゃうのがいいです。

そうしているうちに体はいつの間にかもう緩んでいてます。

 

そう言われても、したいことはないし、そんなに楽しいことないし、という方は以下のやり方を一度試してください。 ひとつぐらい体に合うのがあるかもしれません。

 

ポイントは奥義の

体を緩めること、

息をゆっくり吐くこと、

下腹部を意識して

あげて、リラックスすることです。

 

すると血液の流れはよくなり、血管は広がり、毛細血管にも血が巡り、血液中の糖分も減り、呼吸が深くなり、体の力みが減り、筋肉の緊張が減り、骨と筋肉と神経と内蔵は分化し、副交感神経が働き、インナーマッスルの深層筋が働き、ミトコンドリアが有酸素運動と放射能波運動をし始め、体がゆるみます。体がこのようになると、頭でいくら興奮しようとしても、体はゆったりとした状態になっており、すぐには脳の過敏さに反応しづらくなります。

 

体の中の細胞が育つ時、体内の異常が修正される時、免疫細胞が効果的に活動する時、エンザイムが活性化する時は一番初めにこの状態になることが大切です。また、いつものパフォーマンスを出す時、新しいことに集中する時、他の考えや思いに囚われていてそこから出たい時にも必要なのがこの状態です。ってことはいつも、ってことになっちゃいますね、できる時には。

 

交感神経と副交感神経の働き 

心拍数

 

呼吸

消化作用

 

 

 

 

交感神経

促進

上昇

促進

抑制

増加

拡大

収縮

便秘

副交感神経

抑制

下降

抑制

促進

減少

縮小

拡張

下痢

 

どういう時にリラックスしているかというと、体の中の血が滞りなく、流れている時です。体の一部でも硬くなっていると、そのあたりの流れは悪くなります。 体全体の流れです。太い血管だけではなく、細いところや特に微細のところにも血が流れていることが重要です。

 

参照

氣の世界では氣の流れが体の中を自由に流れ、外とも自由に出入りしている時です。赤血球の直径と毛細血管の直径がともに7ミクロンなので、これが擦れる時の振動が氣を生みだします。

注意) これから「氣」という単語を使われていて違和感がある人は、「血流」とか「遠赤外線」に置き換えて読んでください。

 

微生物の館

なぜお腹を触るかというと、ヒトをはじめ生命体は刺激があったところに注意が向かうからです。

そうすると触ったところと「わたし」との間に関係が生まれて、これまでの世界に加わってきます。意識したものをこれまでの世界観に加えてモノを考えて行動しようとするのです。意識したところに血液や酸素やエネルギーが向かいます。量的にはほんのちょっとですが。ポイントは意識することです。すると、そこを含めた世界観ができます。

ヒトは脳があるために、ほとんどの酸素と血液を脳に送っていますが、お腹を触ること、もしくは意識することで、脳に集まっている氣を、お腹にもおろします。

 

どの生命体も大事なのは外のものを内にいれ、内のものを外に出すということです。これがないと生きているとは言えません。空気を交換する場所は肺で、栄養分は小腸です。多くの微生物は体の中を通る管にいます。人間で言うと小腸です。約100兆だそうです、今の調査方法では。

これらが口から取り入れた食物を発酵させて、血液に取り入れています。普通なら数週間かかるようなことを一日でやってもらっているのです。まさに微生物によって生かされているということです。例えばBacteroides plebeius(バクテロイデス・プレビウス)がないと海藻を分解することはできず、この微生物はまだ日本人の腸でしか見つかっていません。

この微生物の館である小腸が生命体の中心ですが、ヒトは脳や心臓ばかりに注意を払っているので、これからは腸もよろしくおねがいします。ミミズなどは脳がなくても生きていけますが、腸がない生命体はありません。

管を使わず表面だけで外と内のものを交換する生き物があれば教えてください。勉強します。

 

世界の技 気を練る術

古代からは世界各地で、この腸に氣を集める智慧と技法を伝えてきました。

インドのヨガ、中国の気功、日本の合気道、現代のストレッチ、ティラピス、呼吸法、瞑想、そしてそれを利用した技として、古武術、相撲、柔術をはじめいろいろあります。

それぞれ環境が違い、それができあがる過程や背景や必然性には違いがありますが共通点があります

特に気候は大切です。例えば日本は寒い時期があるので、ヨガや気功をやると体が冷えてしまい、逆効果になってしまうことがあります。

 

体の内、そして外とも氣を流すことを目的として、各地や各時代にふさわしいやりかたを、各自の好みやスタイルで偶然と必然を取り入れながら、いい加減にして作り上げながら実践していこうというのが、この体の声を聞いて、元気に楽しくなる方法です。

 

その時に大事にするのが体に氣が流れるのを感じる、肉体のレベルでは血の流れがよくなるということです。

そのためには体も心も脳も柔らかくするということです。強くするのではなく弱くするということです。 緩ませるということです。リラックスしたり、脱力したり、力が入らないということです。

その時が一番、体の中の氣と血の流れがいいのです。

 

脳幹の機能

脳には三つのパートがあります。言語や思考を司る大脳皮質、好き嫌いの感情を司る大脳辺縁系、そして「いのち」を司る脳幹です。

呼吸、血圧、心拍、姿勢、体温の調節、意識と無意識の調整も脳幹の仕事です。

脳幹は言語のかわりに「体感」で反応します。大脳辺縁系は好き嫌いの「感情」です。

すべての刺激に対して脳幹は反応します。刺激がない時は反応をしないことで、そのままという反応です。

刺激に対して、この「体感」が反応していることに注意を向けてみましょう。体の聲を聴くということです。

意識が活発に活動し、感情の反応が大きいと、体感は感じられず、体の聲はよく聴こえません。そこで脳幹と直接に関係する呼吸を通して、脳幹によって反応した体感を感じる練習をしようというわけです。

 

「いのち」や生命維持や体の限界などの情報は脳幹にあります。もっというと地球上における生命誕生からの遺伝子情報や系統史がここにあります。一日の飲む水の量、食べる量、小便や大便の量、体温の調節、呼吸数、血の流れる量も環境や意識に対応して、全部にわたり決めてくれています。ですから一々大脳皮質に一日に摂取する水の量や回数を聞かなくても、脳幹の方で、体の欲求として、メッセージを伝えてくれます。それが体感であり、体の聲であり、反応です。

これらの聲を聴きやすくするために、

 

実践のはじまりはじまり

大切なのはリラックスなので、

まず一番はじめにするのは体を温めるということです。これには外から温める、体の熱を保つことによって温める、体の内から温める、と3つの方法があります。お風呂と布団と体操です。

 

二つ目は、頭と心と体を緩めることですが、これははじめに体を緊張させて、その後に力を抜き、ゆっくりと息を吐いて、それを楽しむというやり方です。呼吸は意識と体をつなげるものです。息を吐く時は温かい気持ちでゆっくりと楽しく。これがポイントです。 目安はゆっくりと15秒かけて吐いて、3秒で吸って、3秒は息を留めて、また15秒かけてゆっくりと吐く、これを10回ほど繰り返します。時間にして3分ほどです。

徐々に頭や心(意識)を使わないようにして、体に任せる(無意識)ということです。

脳が意識しなくなることにより、体が喜ぶことを勝手にやってしまうクセをつける練習です。

 

最後に、背骨(仙骨から脳髄)を緩めてから、その周りのインナーマッスルと言われる深層筋を意識することです。ミトコンドリアが一杯集まった赤色の筋肉です。この三つ目を体操でやっちゃいましょう。

これらが太古からヨガや気功でやってきたことです。

 

地球の中心にすべてを委ねる体操

野口三千三をはじめ、高岡英夫や、太極拳や合気道がすすめるリラックスする体の動かし方です。

地球の確かさと重さがまずあり、次に自分の体の重さを感じます。

この体操は下確かな(したたかな)体の動きを探り、下確かに生きることを探検する営みです。 

 

体操の基本はぶら下がり。

足を肩幅に広げ、楽に立ち、自分のからだの重さを地球と骨に任せきって、骨盤を含めた上体を前下にぶら下げる。その「重さと思い」を大切にして、ぶら下がり流れて行き、この二つがよりよい通り道を作るようにする。

足の裏、脚、骨盤、腹、胸、肩、頚、頭・腕、の中身の細胞と細胞との間を空けるように、優しく細やかに、ゆくりと、いたわるように、思いつくまま、ゆらゆら、ニョロニョロ、波のように、左右にゆすりながら、

・・・間を待つ。

まかせる。ゆだねる。向こうから来るまで待つ。

やがて「重さと思い」が地球の中心にまで繋がりつく、という実感が生まれればOKです。

すべての存在は重さ。からだの重さが存在感。動きとは重さの流れ。

 

コツは昔やっていたタライでの手洗いの洗濯です

手洗い洗濯のようにはじめは「ゆるめ、ほぐし、つけ、ひたし」準備をしたら、次には

「ふれ、なで、さすり、おし、こすり、もみ、ゆり、ふり、うち、たたき、ひねり、しぼり、ひろげ、のばし、たたみ、かわかし、ほし」ます。

からだの中を空けて、新しく道を作る感覚を持ちながら、洗濯する者と洗濯されるモノの動きが体操の極意です。からだの中身を「あらひ、さらし、すすぎ」する感覚です。

 

地球の中心とつながる実感は包まれたような感覚です。その時は安らかで静かになるか、もしくは不安で苦しくなるかの両方があります。それが安心である時は、自分の内側(裏側)から自由奔放・変幻自在な、少しいたずらっぽく甘えるような新しい自分が生まれ出るのを感ずることがあります。この気持ちよさは格別な味わいです。。循環の気持ちよさといえば良いのでしょか?あるがままでいい、という喜びです。自分の体が大自然のエネルギーのよりよい通り道となる感覚です。道とは力のことです。大自然の原理に任せ切った動きの感覚が、生命体の力の始まりです。

 

次に簡単なのが、10回の屈伸運動です。上に書いた呼吸とこれだけやっておけばまずは大丈夫です。

一分でできるので始めやすいと思います。

両手を上げながら息を吸い、次に息を吐きながら両手をおろし、膝を曲げ、そのまま3秒ほどその姿勢を保つ。

これを10回繰り返します。

チェックポイントは重心、肩甲骨、意識です。

重心はいつもくるぶしの下で腕を上げても下げても変わりません。

肩甲骨が肋骨から離れるようにしっかりと腕を上げます。肩甲骨が動かないとそのあたりの血の巡りが悪くなり、

背中が張ったり肩こりや首が動かなくなる原因の一つになります。

腕を下ろす時に、意識を頭から足の裏のくるぶしの下の重心に移します。

慣れてくればこのロングバージョンがあるので後述します。

 

この運動がきつい人には後で説明している立禅がおすすめです。

立禅よりももう少しきついほうがいいという人には四股立ちです。

この三つの共通点は、重心がくるぶしの下、意識は丹田もしくは足の裏、呼吸を意識するということです。

運動の多少はインナーマッスルに対する負荷なので、各自の体調や気分に合わせるのがいいと思います。

 

最後に日本の冬にまるっきり運動をしない人を前提にして、10分バージョンを作ってみました。

全部はやる必要がないので、好きなところだけやればいいと思います。

 

布団の中  布団ヨガ  揺らす、ねじる、伸ばす 

台所    歩く、温かい飲み物を作る、体を動かす 

時間がある方は、その後に散歩と呼吸法と瞑想もいいので試してみてください。

 

これで毛細血管、血流、、脈搏、血圧、自律神経、インナーマッスル、大脳辺縁系、脳幹、腹圧、重心、姿勢、有酸素運動、細胞、呼吸、節食、意識、心、体、瞑想、体の中から出てくる放射能エネルギー、丹田、氣、悟り、自己催眠、人類の伝統、とこれらを全部含んだ自然を理解するはじめの一歩が始まります。

 

目が覚めたら

まずは布団の中で

 

まずは起きたら、ゆっくりと生きていることを再確認しましょう。目が醒めてよかった。今日も生きていられる、と感謝するのですが、これは難しいことでみんなは生きていることなんか当たり前に思ってますよね。そんな時は、病気だった時のことやこの世にいなくなった祖父母や友人のことを思い出してみましょう。

 

まだ眠くて起きるのが億劫の人は、ふくらはぎマッサージが気持ちよくていいです。片膝を立てて、反対の足のふくらはぎをその上に置いて、痛気持ちいいところを探すようにゆっくりと静かに動かします。目が醒めていない時のうっつらとした感覚とこの刺激がちょうどマッチしませんか?この運動は腰の周りのインナーマッスル(腸腰筋)にいいので、だんだんと空気を吸う量が増えてきて、スムーズに目が醒めていきます。

 

朝おきて体が寒いと感じる時は、布団に入ったまま、揺さぶり体操をして、体を温めます。手足の力を抜いてブラブラさせます。体を揺らしながら、体の中の空気を全部吐き出して、空気を入れ替えます。 このあたりで細胞にも血液と空気が行き渡り、静かに充実してきます。

 

体が冷えていない人はまずはゆったりと息を吐くことから始めます。 

次にへその下を意識して、息をゆっくりと吐きます。息が出るのは鼻からです。 ヨガのKapal Bhatiです。

まずは30秒くらい試してみます。

次には、そのままの体勢で少し休憩(☆)します。

そしてまた30秒くらい、ゆっくりと鼻から息を吐きます。

そしてまた休憩(☆)

最後にまた1分ぐらい呼吸を意識をします。

そしてまたまた休憩(☆)

実は一番のポイントは☆印の休憩です。ヨガのsavasanaです。

体の力を抜いて…。 体が、大地と一体になるイメージを持ちます。 これがリラックスしている状態で一番、氣が満ちている時です。この状態を一日の中でも何度も持てれば持てるほど、体が喜びます。

 

次に体のひねりです。ひねると体の中でやる気が出てきます。ねじられると元に戻そうという力が働くので、これが生きようとする力ややる気につながっているのかもしれません。

      

まずは仰向けのまま手を組んで、伸びをする(足は閉じたまま)

右足を90度まで上げて、左に倒す。

顔は右側を向く。

手は大の字に伸ばすのがいいが、布団の外に出すのが寒ければ折り曲げたままで良い。

時間は10秒から1分ほどでお好きなままで。

ここでもポイントは捻った後に体を戻すときに、ゆっくりと静かに息を吐くことです。楽しい気持ちで。

次に左右反対にして、同じことを。

そして、メインの☆Savasanaですよ。全てはこのために体を動かしているといっても過言ではありません。

 

今度は、寝たままで足の裏を床につけたまま、腰をもちあげ、おなかを前に突き出すようにします。時間はひと呼吸か、ふた呼吸で。

そしてそれが終わったら大切な☆savasanaです。

吐く時は全身のリラックスを意識します。 

お腹に温かみを感じるようにイメージしてみましょう。

 

最後に、仰向けのまま、足をおなかにもってきて抱える。そして、足の上で肘をかかえ、この姿勢をキープです。

頭と首をあげます。(おでこを、両足の間にあてる感じ) 背骨の一つ一つが少しずつ曲がっていくイメージでやってみましょう。

これもひと呼吸かふた呼吸で。

そして☆savasana

筋力の力を全部ぬいて、楽しい気持ちで息をゆったり吐きます。

 

この時間を楽しく過ごせれば、後の一日ははもうすべて、儲けものという感覚に私はなります。

好きな人はずっとやっていてもいいですが、そろそろトイレに行ったり、朝の水やお湯を飲むのがいいと思います。 

 

台所に移動して

ますは水を飲みましょう。 寝ているあいだに体の中の水分が呼吸と一緒にだいぶ減りました。コップで一杯から3杯ほど、量は体に聞いてください。 冬は少し温めて、生ぬるいのがいいです。

 

台所で日常の仕事をしながら、合間に体を動かします。ここでも目的は体を緩めることです。クラゲのようにユラユラと体中を柔らかくして力を抜きます。時間は10秒から3分ほどでお好みです。ただこれは外から見ると変なので、周囲の人には話しておくのが無難です。

 

もっと体を動かしたい人にはおすすめの体操があります。

簡単に始められる方から言うと、スワイショウ、屈伸体操、立禅、腰割り(四股)

体を温める方から言うと、屈伸体操、スワイショウ、腰割り、立禅

体の内から鍛えるのならば、腰割り、屈伸体操、スワイショウ、立禅

全部やってもいいですが、ひとつ好きなのを続けるのがいいです。

私は季節に合わせて、冬は屈伸体操、春は腰割り、夏は立禅、秋はスワイショウをしています。

 

ヨガや気功もいいのですが、日本の冬はインドよりも寒いので、床に寝たり、気功の動きではまだ温まっていない体にはそれほど嬉しくなく、毎日続けたいと感じない人が多いと思います。

理性の方ではやる気があっても、情動行動は大脳辺縁系で、本能行動は体(脳幹)のルールで感じています。 

大脳辺縁系のルールは、快か不快か、楽しいか辛いか、安全か危ないか、安心か不安か、好きか嫌いか、によって決まります。快ならばまたしたいと感じ、不快ならばそこから離れたいと感じます。ですから、大脳辺縁系や体が喜ぶように続けるのが大事です。

体が喜ぶかどうかを一目で判断するには血がちゃんと全身に流れているかどうかです。

いくら理性でいいことだと思っても、行動の判断をするのは大脳辺縁系ですし、体は勝手に行動しています。だから間脳(大脳辺縁系)や体が喜ぶように、それぞれの声を聞きながら進めないと、理性や意識の一人相撲となってしまいます。

 

私のオススメは

屈伸体操  お腹と丹田とインナーマッスルと呼吸と氣と肝っ玉が喜ぶ体操です。

 

お腹の部分にエネルギーを充実させます。

昔の人は、決断力を、胆力といい、腹の力がないと、物事の進まないとわかっていました。

 

1) 足を肩幅より少し広めに開いて立ち、手を前で組み合わせる。
2) 息を吸いながら、腕を上にあげ、胸をそらす。
3) 息を吐きながら、腕をすばやく振りおろし、しゃがみ3秒止まる。
下げた腕は水平の位置に留め、背中はまっすぐに保つ。
4) 息を吸いながら、手を上にあげながら、上げた手を2秒見る。
5) 2)〜4)を1セット10回連続で行う。

 

ポイント

慣れてくれば上級の屈伸体操もいいです。

1と2は3は基礎と同じですが、3から違います。

 

1) 足を肩幅より少し広めに開いて立ち、手を前で組み合わせる。

2) 息を吸いながら、腕を上にあげ、胸をそらす。

3) 腕をすばやく振りおろしながら、しゃがみ、その姿勢で息を3秒ほど留めます。

下げた腕は水平の位置に留め、背中はまっすぐに保つ。

4) そのままの姿勢で息を細くしてゆっくりと15秒ほどで吐き出します。

)  立ち上がりながら息を3秒間ほどで吸って、手を上にあげます。

6) 2)〜4)を1セット10回連続で行う。

 

スワイショウ   気功の基本で手を前後に振る運動のことです

気功の動きなので、気功として効果を説明すると

律動運動のリズムで気功瞑想状態(入静:にゅうせい)に入りやすくなる。

体内の気血(きけつ)の流れを良くする。

数多く手を振ることで、 体内の滞っている気(いらないエネルギー)を体の外へ払う。

気血の詰まりを無くしエネルギーの循環を良くする。

簡単な動きの繰り返しで体が暖まり、腰・腹中心の動作で下半身が安定し、体が素直になる。

 

それでは一番簡単なスワイショウを。

1、足を肩幅に開いて立つ。

このときの足は平行です。

猫背はよくないので、背筋を伸ばせというと、りきんでしまって意味がなくなる人もいるので、

みぞおちと下腹の間を伸ばし、肩の力をぬくのがいいと思います。

次のポイントは背中を緩めることです。
難しく言うと、背筋はまっすぐにし、へその後ろのツボ「命門」を開いて立ちます。

 

へその高さの背中側に「命門」というツボがあります。ここが暖かいイメージを持ってください。それが「開いている」状態です。

命門


※命門を開くとは、骨盤を落とし、寝かす事。壁に背中を隙間をふさぐようにつけて立つ形。
立ち方がわからない時は、壁に背中を付け、立禅を5分ほど行うとよい。

 

 

次に上半身の姿勢ですが、よく、頭のてっぺんが上から吊られてる感じという感じといいますが、そうすると、肩や首に力が入る人が多いので、肩を緩めて力を抜くことも意識してください。

吊られるというと、気が頭に上る人がいるので、そのさいは気持ちを下腹においてください。

膝を軽くしましょう。膝を柔らかく緩めるイメージです。 少し曲げる感覚です。

 

練習を積んでくると、丹田から下は地球の中心と一直線で繋がっているように感じ、丹田からは胸までは、この世と繋がっていて、胸から頭頂は星と繋がっている感覚を得ることがことができます。実はタンゴを踊る時も、この感覚を持てるように何度も練習するように先生から指導されます。

 

2、全身を緩める。

本来は緩めることと力を抜くことはちがいますが、力を抜けば緩まないこともないので、「緩める」が実感できない人は「力を抜く」で充分です。 骨と骨のあいだの関節が自由になる状態です。微細な動きも感じる弱い状態といえばいいのかな。まあ力を抜くことから始めてください。

熟練してくると「骨で立つ」と言って、骨と骨が重力に沿って縦に並びことにより、周りの筋肉が緩むことができるようになってきます。私も訓練中ですが、ゆらりとした姿勢です。イチローや宮本武蔵やマイケルジョーダンのような姿勢です。

 

3、手を前後にぶらぶら振る。

文字通り「ぶらん、ぶらん」と手を振るのである。

もちろん、力を入れないで。肩の力や周りの力も抜いちゃいます。

 

4、ついでに身体もゆする。

まあ、胴体の中の内臓もゆすって緩めちゃいます。

以上。

 

どのくらいやるか?とゆーと、これもお好きななだけです。

 

しかし、これは大脳にはつまらないので、長時間できないので適当に。

体が喜んでいるようならば5分ぐらいはやった方がいいんじゃないでしょうか。

嫌な事を無理してやるとストレスになって逆効果になるので、やっぱり気持ちが良い範囲内でお好きなだけが妥当です。

 

まあ、気功全般に言えることでありますが、「気持ちのいい範囲内」というところがポイントです。

苦しい、辛い、無理やり、というところまでやると、ストレスや活性酸素を生んだりして逆効果になる場合が多いです。

それで、手をぶーらぶら振って身体もゆすると、「体がリラックッス」しちゃういます。

「リラックス」しちゃうと、体中の筋肉がゆるんで血管が開いて脳から気が下りてきます。

 

それに、ついでに内臓をゆすると、内蔵の毛細血管も開いて内臓に血液が行きわたって、その上なお、毛細血管が開いて血流が増えるので気がますます発生するわけです。

 

「気」は「血」を運ぶので、脳に集まっていた「気」が下りてくると体の毛細血管が開いて、脳に集まっていた血液も体の方に下りてきて、気は勢いを増して発生します。

特に手は細かく繊細な感覚と細かい動きをするために大脳皮質の運動野の大きな部分を占めています。

その手を緩めてさらに内臓をゆるめて、気を下ろしちゃうのがスワイショウです。

力を抜いて手を意味もなくぶーらぶーら振ると、肩甲骨の緊張も解けて、さらに血液が体全体を循環し始めます。。

 

次に、ねじるバージョンです。世間一般によくいわれるいわゆる「スワイショウ」の代表的な方法です。

1、体を緩めて足を肩幅に足先を平行に開く。意識を丹田に置いて立つ。

2、体を左右に捻る(ひねる)とともに力を抜いて手を体に巻きつける。

「でんでん太鼓」の玉のような感じです。

 

しかし、この「手の振り」膝、足首、股間節、胴体、首、ともう体中のほとんどを捻るがポイントです。

目的は体を緩めることです。

 

立禅 タントウコウ

立禅とは、気のエネルギーを増やす、立って行う禅のことです。

 

「立禅」の準備姿勢

両足を肩幅ぐらいに広げて立つ。
足の中央に体重が乗るように調整し、ひざを少し曲げる。

ポイントはスワイショウと同じで背中を緩めることです。
立ち方がわからない時は、壁に背中をつけて隙間ができない姿勢の練習をしましょう。

 

「立禅」の基本動作

準備姿勢が出来たら、そのまま5分〜40分ほど行う。無理は絶対にしない。
かかとは、アリを踏んでも殺さず、逃がさない程度に軽くつける。

体力のある人は、膝を深めに曲げて腰を落としても良い。腰を落とした場合、膝はつま先の垂線上の前には出ない。

丹田に意識を置き全身をゆるめてそのまま立ち続ける。


立禅


健康目的ならば、ただ自然に立って、じっと動かない方法で十分です。。

心の中に樹木を想像し、その樹木を抱きしめ、エネルギーをもらい、またエネルギーを入れるという、相互のエネルギーのやり取りをイメージで行う。胸の前で大きな風船を持っている感じの開き具合です。

気の流れを促進することを目的とした気功法的なやり方では、
かかと重心にして、手をわきに下ろし、手のひらは少しひじを曲げて自分に向ける。

肩をゆるめて手の平を胸の方に向けて胸の前で輪を作るようにする。指先は30センチぐらい開ける。

手のひらが帯脈(たいみゃく)に向き、気が帯脈を巡る事で、身体全体のバランスが整う。
帯脈とは、経絡の1つの上半身と下半身の境目部分であり、ベルトの位置とした胴体を一周する部分を指す。

両手の指を向かい合わせにした形を取ると流れが閉じて閉鎖系になり、気を蓄える事ができる。


腕の形を変える事で、少し効果が変わるが、基本的に、チャージしたい部分に手のひらを向ける。


その他には、滞っている気を排泄することを目的とするならば、手のひらを地面と平行にした形をとり、指先は向き合わせないで正面に伸ばす。
それぞれを外部に開放させることで内側の氣を外に放出させる。

邪気は悪い氣ではなく滞っている氣のこと。


これを毎日続けていると、手や体が暖かくなって、風呂に入っている感じになり、手足が暖かくなる感じになります。
これは要するに毛細血管が開いて血行がよくなっているというです。

さらにこれを継続して行うと、しだいに手がしびれるような感覚を覚えて、だんだん自分の発した気に身体全体が包まれていることが解るようになる。

気に関してはこの「手」が重要で、多くの人は気を一番最初に「手」から認識するようです。

人間の脳の発達はこの「手」を使うことと関係があり、実に大脳皮質の運動野の60%が「手」で占められています。

 

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ペンフィールドの地図


「手」は神経が張り巡らされており、とても敏感にいろいろな感覚を感じることができます。
この手の気に対する感覚がわかってくると、「手」を通して太陽神経そうや他の臓器へ気が通じているのがわかるようになります。

タントウコウを続けていると、発生した気が気道を動くのが解るようになって、細くなったり、通りにくかったりする部位に気が集まってそこを通ろうとするので、ちょうど気功師が治療で気を送ったときのように、勝手に手足が動いたり跳ね回ったりする人もいるので、あまり激しく動くときは止めて様子をみた方がいい。

なぜこの立っているだけのタントウコウは気を発生させるのだろうか?

気功というは、元をたどると古代インドのヨーガに行き着き、動的なハタ・ヨーガでも、同じポーズ続けることが多い。また太極拳でも立禅でもゆーっくりと動くか、もしくはただ膝をゆるめて立ってるだけである。

この目的は、身体の姿勢なんかを制御している「遅筋」を養っているからです。
ミトコンドリアが多くて、赤い色がして、毛細血管が多い筋肉で、表層筋に比べて奥にあるので深層筋とも呼ばれるインナーマッスルのことです。 
気功や対極拳なんかをやっていると気を練って養っているような感覚を感じるので、この「遅筋」を養うことを、「気を練る」とか「錬功」あるいは「気を養う」とかいいます。

 

「遅筋」と「速筋」の2種類の筋肉があります。
「遅筋」は「赤筋」、「速筋」は「白筋」とも呼ばれています。
「遅筋」はミトコンドリアが多く、酸素を取り入れて持続的な収縮能力のある筋肉であり、「速筋」はミトコンドリアが少なくピルビン酸による瞬発的な収縮能力のある筋肉で糖分を運動に利用します。

 

「速筋」は筋繊維が太く、瞬発力があるが、筋繊維の量に比べて毛細血管の量が少ないので、すぐ栄養切れして持続力はありません。
それに比べて「遅筋」は身体の姿勢や立ち続けるという動物の基本的な生命維持のための筋肉なので、すぐ疲弊しては困るので筋肉の質や構造も違い、速筋に比較して持続力維持に必要な酸素供給が多く毛細血管の量が格段に多いのです。

氣は主に毛細血管を血液が通るときのバイブレーションです。そのことに、先輩たちも経験から気が付いていたので、早く動くよりも、同じ格好で少しだけ付加をかけたり、あちこちストレッチしたりしてじーっとしてるか、あるいはとてもゆっくりと動くということを試行錯誤して進化させ、現在のスポーツのストレッチのもとになったハタ・ヨーガや気功の立禅や大極拳の動きにつながってきたわけです。
足や身体に少しの付加をかけてじっとしていると、「遅筋」の毛細血管が開いて血流が増えて気がどんどん発生してきます。
気が発生しますとそれにともなって体中の毛細血管が開いてますます気が発生します。
それから、手に風船を持つ感覚とゆーのは、手の指はそれぞれ、腎、肝、脾、肺、心、の五行に通じているわけなので、五臓六腑、つまり内臓を刺激して、その毛細血管も開くわけです。

「遅筋」を刺激して毛細血管を開いて気を発生させ、さらにその気によって毛細血管を開き気を発生させるわけです。

このことを日々継続すると、要するに気の道が太くなります。「速筋」は加齢とともにどんどん減少してしまうのであるが、「遅筋」はあまり減少しません。年を取るとともに「速筋」が少なくなって「遅筋」ばかりになるので、動作が緩慢になります。
速く動こうにも、速く動くもとの「速筋」がものすごく少なくなっているので動くに動けません。
しかし、「遅筋」はほとんと減らないのでこれを鍛えれば、「遅筋」の能力につまり気の能力に関しては若者より老人の方が強いということになります。

この深層筋の充実と、呼吸法による毛細血管の拡張と、丹田の意識による小腸の毛細血管の拡張の三本柱で気功法はなりたっています。

腰割り

股関節を開いて重心に乗った、動きにも静けさにも、強さにも弱さにも対応した最も安定した姿勢です。

この姿勢ができれば、伸脚、股割り、四股と進んでいければ、究極のコア・トレーニングになります。

慣れていない人は腰割りだけでも十分に、インナーマッスルのトレーニングになり、動いていないのに、冬の台所でも額から汗が出てきます。

立禅プラス股関節に重心をのせる動作を足した感覚です。

 

上半身をリラックスし、脊髄を伸ばしながら背中(命門)を緩める。

両足を肩幅より開く、つま先は外側にひらき、股関節を開いていく。

 

ポイント

膝とつま先が同じ向きになる

すねは前から見ると垂直になっている

上体がまっすぐになっている

股関節に体重が乗っている

重心はカカト内くるぶしの真下

尻を締める

肩の力を抜く

 

できる人は太ももが床と水平になるまで腰を落とす

 

伸脚

腰割りから一歩開いて伸脚

 

ポイント

伸ばす足のつま先と膝は上に向ける

軸足のかかとは浮かせない

 

できる人は、太ももが床と水平になるまで腰を落とす。

軸足の膝を開き、骨盤がまっすぐ立つように上体を立てる

 

股割り

股関節を開き、骨盤を立てる  一般には難しいので、できなくて当たり前なので気にする必要なし。

 

四股 に挑戦

腰割りの姿勢から、ただ脚を上げる動作です。

 

ポイント

股関節とインナーマッスルを意識して体の中心を使って脚を上げる

下ろす時は、横隔膜を張って腹圧を高て、一気に腰割りの姿勢に戻る

足を下ろす時に横隔膜を下向きに動かし腹圧を高めると、腰が重力に引っ張られて自然に落ちる感じ

お腹の中心に力が入る気持ちよさを味わう

重心はカカト内くるぶしの真下から逃さない

膝を上に向けたまま脚を上げる

顎を引いて、頭と上体のラインは揃える

足のつき方は足先先行

 

究極のコア・トレーニング

相撲は押すことと丹田においては世界一の格闘技です体の深いところの感覚を鋭敏にする。最後にすぽんとハマるところまでいかなければ意味がない。

重心線の乗れると気持ちがいい。

スコーンってコアに届く、地球のコアに届く感覚です。

毎日感覚が違う 掴んだと思ったら寝たら翌日は忘れている だから繰り返しが大切

 

腹の考え方

法句経「己こそ己のよる辺、己を措きて誰による辺ぞ。よく調えし己にこそ、まこと得がたき寄る辺をぞ得ん」

死ぬ時はこの身ただ一人である。腹を決めた時に独創力が湧き、柔軟な状況判断が発揮できるようになる。

 

有事にあっても泰然とし、無事にあっても万般に心配りができるのが腹の人

大賢は大愚のごとし

 

丹田を意識してみましょう

体を物体としてとらえると、丹田は重心です。

上半身に力みがあると丹田の重心は無限の動きに対応できなくなる。

上半身が柔軟であれば、重心は丹田から離れることはない。

上虚下実の姿勢 上半身は柔軟に、下半身は腰を据えてドッシリと構える。

 

身体としては意識を収める場所が丹田です。

心を丹田に鎮めると心が安定して正常に働きます。

 

腹腔内圧が丹田の充実感を感じます。

体の中心である芯、体の中に重心を実感することで、安心感と心身の安定をうみます。