クンダリニー・ヨーガ   成瀬雅春

 

 

宇宙のあらゆる存在はプラーナで構成されている。

プラーナは根源的エネルギー。

Dhammāエネルギーと同じものか?

 

根源的エネルギーであるプラーナが人体内で活性化することを「クンダリニーの覚醒」という。

 

 

私はマスターしていないので詳細については本を読まれることをお勧めします。

 

 

 

 

kuṇḍalinī

コイル、螺旋を意味するkuṇḍalaという名詞の女性形主格がkuṇḍalinīである。

日本語では軍荼利明王として理解されている。

kuṇḍalinī Śaktiとも呼ばれ、ŚaktiŚak〜する力を持つ、から派生している。

 

根源的エネルギーであるプラーナが、人体内に3回半とぐろを巻いた蛇の姿をとって眠っている状態。

この宇宙的根源力をŚaktiといい、シヴァ神の妃シャクティ女神である。

 

    

 

 

不幸な夢が現実になる正夢がクンダリニーであるメカニズムとは?

出産時や交通事故でクンダリニーが覚醒してしまうメカニズムとは?

 

 

クンダリニーは普段は尾てい骨付近にある第1チャクラ「ムーラーダーラ」に自分でも気づかないほどの穏やかなレベルで覚醒している。

シヴァ神と離れ離れになり3回半とぐろを巻いた蛇としてムーラーダーラに眠っているシャクティ女神が目覚め上昇し、頭頂部上方のサハスラーラに鎮座するシヴァ神と再結合を果たす。

密教ではクンダリニーを象徴化したものとして、軍荼利明王が伝えられている。

 

クンダリニーは、神話を研究したソヴァツキーによれば、受精後の肉体の形成にはじまり、人間を終生にわたり成熟・進化させる究極の力である。

 

また、グルジェフの著作『ベルゼバブの孫への話』の中に神話的な人類創生の話が出てくるが、その中にクンダリニーが人間の尾てい骨のあたりに取り付けられた経緯が語られている。同書は、クンダリニーは人間が地球上に存在する目的を知られることがないように安全装置として取り付けられたとしている。

 

近代〈神智学〉のチャールズ・W・レッドビーターは、このヨーガで、人間や物体がまとうオーラの感知、自然霊との交信、遠隔地の看取、アカシック・レコードによる過去視・未来視、肉体を包んでいる霊的身体の存在、宇宙の霊的な多層性を感得するといった、次元の異なる存在を知覚できる「透視力」を獲得したという。

 

現実にはヨーガの実践や宗教の各種修行によって穏やかに活性化し始めると、生涯をかけ各チャクラが徐々に開発されていくこととなる。クンダリニー・ヨーガあるいは瞑想などによりクンダリニーが上昇し、それによりサハスラーラが押し開けられればクンダリニー覚醒となる。

巻口によれば、サハスラーラが押し開けられるその際に「パチ、シュワ」「コン」という録音可能なほどの音が鳴ることがあるという。

サハスラーラを完全開放させることになればその人物は解脱に至るが、今世で解脱できる魂は極一部といわれている。

 

なお、一度クンダリニーが目覚めるとそれを抑圧する行為は薬物以外による方法であっても死に至るという意見がある一方で、抑圧に半ば成功した事例もあり、覚醒が本格化すると永続的で後戻り不能という意見もある。

 

ヨーガの歴史的研究を行ったマーク・シングルトンによれば、近代インドの傾向において、ハタ・ヨーガ(あるいはクンダリニー・ヨーガ)は望ましくない、危険なものとして避けられてきたという。

ヴィヴェーカーナンダやシュリ・オーロビンド、ラマナ・マハルシら近代の聖者である指導者たちは、ラージャ・ヨーガやバクティ・ヨーガ、ジュニャーナ・ヨーガなどのみを語っていて、高度に精神的な働きや鍛錬のことだけを対象としており、ハタ(またはクンダリニー)といったヨーガは危険か浅薄なものとして扱われた。

 

各種覚醒方法

クンダリニー・ヨーガとして、呼吸法を重視するもの、ムーラバンダ(英語: Mula Bandha)と呼ばれる肛門の締め上げとクンバカ(英語: Kumbhaka)(止息)を重視するもの、尾てい骨に衝撃を加えるものなどがある。

ヨーガ指導者の成瀬雅春は、準備段階を経ることを前提に、ムーラバンダとクンバカを主体とする「シャクティチャーラニー・ムドラー」こそが、最も安全・確実な覚醒方法だと思われると述べており、自著『クンダリニー・ヨーガ』においてその手順を公開している。

なお、身体の一部に衝撃を加えるものの場合比較的簡単に覚醒してしまうが、安全に覚醒できる可能性は極めて低く、大抵の場合は後述のクンダリニー症候群に陥ってしまうとされる。

 

瞑想の熟練者の場合、瞑想中に突然覚醒することがあるが、これもやはりクンダリニー・ヨーガ同様クンダリニー症候群に陥る可能性がある。ゴーピ・クリシュナの体験などがこれに該当する。

 

クンダリニー・ヨーガに相似するものとしては、チベット仏教のゾクリム(究竟次第)などがある。

また、グル等が弟子に対し直接手を触れるなどして高い霊性の受け渡しを行うシャクティーパット等、他者の力を呼び水とする方法もある。

性欲を昇華させたものがクンダリニーとなるため、覚醒法全般において梵行(性的な事柄を避ける)修行が重要となる。

 

ナーディーとの関係

体内(霊体)にあると言われるナーディー(英語: Nadi (yoga))(気道)の中でも代表的なものは、動的で男性的性質のピンガラー・ナーディー(別名・太陽の回路)、静的で女性的性質のイダー・ナーディー(別名・月の回路)、そして身体の中央を貫いており、調和をもたらすスシュムナー・ナーディーの3つがあり、

ピンガラー・ナーディーとイダー・ナーディーは、スシュムナー・ナーディーを4回交差している。

ピンガラー・ナーディーとイダー・ナーディーの調和のとれた活性と浄化という条件の下、スシュムナー・ナーディー内をクンダリニーが上昇した結果訪れるサマーディに入定することが、サマーディより出定後も安全に高い霊性を維持していくための条件となる。

 

白河(イダー気道)と黒河(ピンガラー気道)の合流点において。精神的みそぎを行ずる人は、すべての罪から解放され、永遠なる梵に赴く。

 

 

グランティ(結節)

ムーラーダーラとサハスラーラを結ぶ気道であるスシュムナー・ナーディー内の3箇所に、クンダリニー上昇の障壁となるグランティと呼ばれる結節が存在する。それゆえ、それらを破壊してはじめて、安全にクンダリニーが覚醒される下地ができあがる。

3つの結節は、それぞれブラフマー結節、ヴィシュヌ結節、ルドラ(シヴァ)結節と呼称される。

成瀬雅春は自著『クンダリニー・ヨーガ』において、ブラフマー結節はムーラーダーラと仙骨叢のスワーディシュターナ・チャクラの間、ヴィシュヌ結節は心臓部のアナーハタ・チャクラと咽頭部のヴィシュッダ・チャクラの間、ルドラ結節は眉間部のアージュナー・チャクラと頭頂部のサハスラーラの間にある、という前提で破壊方法について述べている。

 

クンダリニー症候群

クンダリニー症候群(英:Kundalini syndrome 中:走火入魔)、生理的クンダリニー症候群(略称・PKS)は、霊的・精神的・身体的な準備ができていないにもかかわらず意図的または事故等によりクンダリニーがある程度覚醒してしまったために、様々な快・不快の症状を発症することである。

トランスパーソナル心理学・精神医学の分野で研究が進められているが、研究途上にあり科学的・客観的根拠に乏しいため、研究者によって考え方が異なっている。

 

他の病気にもみられる症状を自分でクンダリニー症候群だと思い込むケースが多いとされるが、実際にクンダリニー症候群であるにもかかわらず単なる精神病と誤診されるケースもあるようである。

むずむず足症候群、統合失調症は、クンダリニー症候群と症状のうえで重なる点もある。

PKSに関しては、「男性よりも女性に」「若い世代ほど」経験者が多いといった調査結果も存在する。

 

発症要因

中毒症状や病気、過労、仙骨付近の負傷、臨死体験(NDE後遺症)などにより発症する可能性がある。

特に臨死体験(NDE)経験者が最もクンダリニー上昇に近い経験をしているという主張が欧米の研究者を中心になされている。

他に、急進的な解脱願望を抱いた状態または神への絶対帰依を欠いた状態での修行の継続の結果や、さらには人生の困難、交通事故などにより身体にかかる衝撃]、出産時のショック、過度の前戯などによっても誘発されるおそれがあるという説がある。

なお、LSDなど薬物を利用した覚醒は偽りのものであり、アクシデントに陥りクンダリニーが堕胎してしまう危険性が高いとされる。

 

また、クンダリニーを思い通りに、意図的に上昇させようとするクンダリニー・ヨーガを激しく修行し実践する場合、その「思い通りに、意図的に」とは真我ではなく小我にとってのそれであるため、クンダリニーが動的なナーディーであるピンガラー・ナーディーのみを通ってサマーディに入定してしまうことがあり、このようなケースにおいてもクンダリニー症候群が発症する。

 

症例

自律神経系のうち交感神経系の暴走からくる自律神経失調症をはじめ、至福恍惚感、全身の激しい脈動、脈拍数の増加と高血圧、片頭痛、急性または慢性の疲労、性欲の昂進あるいは減退、統合失調症的症状、幻視・幻聴、抑鬱、神経症などを発症するおそれがあり、臨死体験や空中浮遊、脳溢血や半身不随、自殺などを招いてしまうなどと主張するグルもいる。

 

元々境界例や自己愛的な病を患っていたり精神病を潜在的に抱えている患者に、クンダリニー覚醒に先立って元々の病が押し出されるという説もある。

 

統御・鎮静法

クンダリニーの知性に心身を委ねる、ピンガラー・ナーディーとイダー・ナーディーの不均衡を鼻孔の左右どちらかで呼吸することにより調節する、裸になり濡れた土の上に横になりアースする、首から下を冷水の中に沈める等の方法が有効とされる。

また、労働環境や生活様式の改善、感情の解放、執着している事物を手放し諦めること、瞑想状態でのハタ・ヨーガのアーサナなども対処法として考えられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

3つの経典

ハタ・ヨーガ・プラディーピカー    hahayoga-pradīpikā    14c〜17c

ゲーランダ・サンヒター       Gheranda Samhita

シヴァ・サンヒター         Shiva Samhita

 

『ハタ・ヨーガ・プラディーピカー』( hahayoga-pradīpikā)

ハタ・ヨーガの事実上の根本経典。16世紀-17世紀の行者スヴァートマーラーマによって書かれ、ハタ・ヨーガの解説・行法が詳細かつ体系的に記述されている。

1 (67) - アーサナ(体位)

2 (78) - プラーナーヤーマ(調気法)

3 (129) - ムドラー(印相)

4 (114) - ラージャ・ヨーガ

日本語訳

『ヨーガ根本経典』 佐保田鶴治 平河出版社 ( ISBN 978-4892030192 )

『ハタ・ヨーガ・プラディーピカー』 成瀬貴良 アンダーザライト ( ISBN 978-4904980132 )

概説 https://flareplus.com/category/hyp_outline/page/2

 

 

スイッダ・アーサナ 達人座

右足を左腿の付け根にのせて、左足を右膝の外側に交差しておき、手でそれぞれ逆のつま先をつかんで体をねじる。

バストリカー

バストリカーというクンバカ止息法がスシュムナー・ナーディーの3つの結節(グランティ)を破壊する。

バストリカーだけでは結節の破壊にはならない。

 

シャクティチャーラニー・ムドラー

ゲーランダ・サンヒター

3.49 ムーラーダーラには、個人の本体のシャクティで、最高の神格であるクンダリーが、3巻半のとぐろを巻いた蛇の姿で臥している。

3.50 それが体の中で眠っている間は、生命体はけものの如くであって、何千万ものヨーガを修練しても、知は生じない。

3.51 扉を鍵で力を込めてこじ開けるように、クンダリニーを覚醒させることによって、ブラフマンの門を打ち破るべし。

3.54 灰を体に塗り、スィッダ・アーサナを修すべし。両方の鼻からプラーナ気を吸い込み、アパーナ気にしっかりと結びつけるべし。

3.55 スシュムナー気道の中に気が入り、堅固に輝くようになるまで、アシュヴィニー・ムドラーで秘所(肛門)をゆっくり締めるべし。

3.59 このムドラーは最高の秘密にすべきものであり、老と死をうちほろぼすものである。それゆえ、成就を願うヨーガ行者たちによって修練がなされるべきである。

 

シヴァ・サンヒター

4.53 賢者(=ヨーガ行者)は、アーダーラ蓮華(=チャクラ)でぐっすりと眠っているクンダリーを、アパーナ気にのせて力強く引きずり出し、動き出させるべし。このムドラーがあらゆる力を授けてくれるシャクティ・チャーラナである。

4.54 毎日このようにシャクティ・チャーラナを修するものには、受vedanāみょうの増長と病気の消滅がある。

4.55 眠りをふり捨てて、蛇(=クンダリー)は自ら上昇する。それゆえ、成就を欲するヨーガ行者は修練をなすべし。

4.56師の助言に従って最高のシャクティ・チャーラナを修練する者には、微細になる力などを授けるヴィグラハ・スィッディが得られる。そのような者にどこから死の恐れがこようか。

4.57 ニムフールタのあいだ、規定通りにシャクティ・チャーラナを努力して行ずる者には、遠からず成就が得られる。ヨーガ行者は適切な坐法によって、シャクティ・チャーラナをなすべし。

4.58 これらが10のムドラーで、過去にもなかったし、未来にも匹敵するものはないであろう。

1つ1つ修練することにより、成就が得られ、必ず成就者となる。

 

 

4.41 足元(かかと)で肛門をしっかりと押して、力強くアパーナ気を引き上げ、徐々に上昇させるべし。これがムーラバンダと説かれるもので、老・死を滅するものである。

4.43 ヨーニ・ムドラーが成就したならば、地上で何が成就されないことがあろうか。このバンダの恩恵により、ヨーガ行者はパドマ・アーサナを組んだまま、倦むことなく、大地を離れ、空中を行くことができる。

 

 

ハタ・ヨーガ・プラディーピカー 

3.61 かかとで会陰部を押して、アパーナ気を上方へ引き上げるよう、肛門を引き締めるべし。これがムーラバンダと呼ばれる。

3.62 (肛門を)引き締めることによって、下方へ向かうアパーナ気を力を込めて上方へ向かわせる。

これをヨーガ行者たちはムーラバンダと呼ぶ。

3.63 肛門をかかとで押して、(アパーナ気が)上方へ向かうまで、力を込めて繰り返し気を引き締めるべし。

3.64 ムーラバンダによって、プラーナ気とアパーナ気は、ナーダとビンドゥと合一し、ヨーガ成就がもたらされる。これについては疑いがない。

3.65 常にムーラバンダ(を修練すること)によって、アパーナ気とプラーナ気が合一し、大小便が減少し、年老いた者でさえも若者になる。

3.66 アパーナ気が上昇して火輪(ヴァフニ・マンダラ 腹部にあるとされる消化力の火)に達すると、アパーナ気にあおられて火炎は長くなる。

3.67 さらに、火とアパーナ気が、熱い気質をもつプラーナ気に達すると、それによって、体内に生じた火は盛んに光り輝く。

3.68 その結果、眠っていたクンダリニーは熱せられて、覚醒させられる。あたかも棒で叩かれた蛇がシューッという音をたて、直立するように。

3.69 それから(蛇が)穴に入るように、ブラフマンの気道(=スシュムナー気道)の中に入る。

それゆえ、ヨーガ行者たちは常にいつでもムーラバンダを修すべきである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Gheranda Samhita ( gheraṇḍasahitā, घेरंडसंहिता, meaning “Gheranda's collection”)

Sanskrit text of Yoga in Hinduism.

The first critical edition was published in 1933 by Adyar Library,

It is likely a late 17th-century text, probably from northeast India, structured as a teaching manual based on a dialogue between Gheranda and Chanda.

The text is organized into seven chapters and contains 351 shlokas (verses).

 

ゲーランダサンヒターは7章に分かれています。そのため、8支則のアシュターンガ・ヨーガと比較してサプターンガ・ヨーガ(7段階のヨーガ)と呼ばれることもあります。ハタヨーガプラディーピカーは4章なので、チャトラーンガ・ヨーガ(4段階のヨーガ)です。アシュトが8、サプタが7、チャトルが4です。

 

7章の構成は下記の通りです。

冒頭の1.91.11節に、7段階の各項目が列挙されているので、それらが章に割り当てられている。

 

第1章 身体に関するヨーガ説示・浄化法(カルマ)

第2章 アーサナ

第3章 ムドラー

第4章 プラティヤーハーラ

第5章 プラーナーヤーマ

第6章 ディヤーナ

第7章 サマーディ

 

アシュターンガ・ヨーガと比較すると、ヤマ・ニヤマが含まれておらず、ムドラーが入っていたり、4と5が逆だったりします。

 

ハタヨーガプラディーピカーと比較すると、シャットカルマが冒頭に来ていたり、プラーナーヤーマが後の方に来ていたりする点で異なります。

 

 

じつはゲーランダサンヒターのプラーナーヤーマの章には、食生活のことなども書かれており、「呼吸法」としてだけではなく、気を整えるための「調気法」として様々な技法や生活の指針などが示されています。

 

アーサナの種類も、ハタヨーガプラディーピカーの約18種類(バリエーション含む)から32種類に増えており、現代ヨガでもおなじみの「木のポーズ」や「コブラのポーズ」なども出てきます。

Contents

The Gheranda Samhita calls itself a book on ghatastha yoga, which literally means "vessel yoga", wherein the body and mind are depicted as vessels that carry and serve the soul (atman, purusha).

It is generally considered a Hatha yoga text.

The text teaches a seven limbed yoga, in contrast to the eight-limbed yoga in Patanjali's Yogasutras, the six-limbed yoga of the Goraksha Samhita, and the four-limbed yoga in the Hatha Yoga Pradipika.

It declares its goal to be the perfection of an individual's body, mind and soul through a seven step lifelong continuous self-development.

The means of this goal include self purification, thirty two asanas it details for building body strength, twenty five mudras to perfect body steadiness, five means to pratyahara, lessons on proper nutrition and lifestyle, ten types of breathing exercises, three stages of meditation and six types of samadhi.

 

The text reverentially invokes Hindu god Shiva as well as Vishnu, with verses such as 5.77 and 7.4 suggesting that the writer was also inspired by Advaita Vedanta ideas such as "I am Brahman [Supreme Soul] alone, and nothing else; my form is truth, consciousness and bliss (satcitananda); I am eternally free".

 

Structure

Gheranda Samhita is a step by step detailed manual of yoga taught by sage Gheranda to student Chanda. Unlike other hatha yoga texts, the Gheranda Samhita speaks of a sevenfold yoga:

 

Shatkarma for body cleansing

Asana for body strengthening

Mudra for body steadying

Pratyahara for mind calming

Pranayama for inner lightness

Dhyana for inner perception

Samādhi for self liberation and bliss

 

The text itself follows this division in seven chapters, and has a focus upon the akarmas (shatkarma), thus this text is sometimes said to describe ghatastha yoga.

For instance, the Yoga Sūtras of Patañjali describes an eightfold path (yama and niyama instead of shatkarma and mudra, and addition of dharana).

The closing stanzas on samadhi teach different methods than those described by Patanjali.

 

The earliest translation of the text into English was by Srisa Chandra Vasu.

 

 

 

 

Shiva Samhita (English Edition) Kindle版 Swami Vishnuswaroop 翻訳

3章から>
1 : acid
2 : astringents
3 : pungent substances
4 : salt
5 : mustard
6 : bitter things
7 : much walking
8 : early bathing ( before sunrise )
9 : things roasted in oil
10 : theft
11 : killing ( of animals )
12 : enmity towards any person
13 : pride
14 : publicity
15 : crookedness
16 : fasting
17 : untruth
18 : thoughts other than those of moksha
19 : cruelty towards animals
20 : companionship of women
21 : worship of ( or handling or sitting near ) fire
22 : much talking
23 : much eating

10の盗みまでの間に料理ネタが多すぎるのだけど、嗜好という流れからいくと一面では納得。

でもやっぱり字列で並ぶと楽しげ、となる。なんだかとても、「新しいなこれ!」という感じがしませんか。
わたしは嫌いじゃないんですこのノリ。動物案件はまとめたほうがいいのにとか、順番がめちゃくちゃなようでありつつ、動機や心の働きベースでいうと、この順番が妙にしっくりいく。なんというか、刑法っぽいんですよね、並びが。にしても、5だけ異常に具体的ですねぇ。なんかあったのかな。
14
の「知れ渡ること」は、よくぞ定義してくれました、と思う。こんなブログを書いていて言うのもあれですが、やっぱりヨーガは密教ですから。
20
の「女とツルむな」も、いいですねぇ。ラーマクリシュナ師匠ばりの言いっぷりがたまりません。





さて、「やめとけリスト」ほどのオモシロさはないのですが、いちおうセットで「おすすめリスト」があったので紹介しますね。

1 : clarified butter
2 : milk
3 : sweet food
4 : betel without lime
5 : camphor
6 : kind words
7 : pleasant monastery or retired cell
8 : hear discourses on truth
9 : his household duties with vairagya ( without attachment )
10 : sing the name of Vishunu
11 : hear sweet music
12 : have patience
13 : constancy
14 : forgiveness
15 : austerities
16 : purifications
17 : modesty
18 : devotion
19 : service of the Guru

 

 

Sahitāसंहिता

ヴェーダにおける認識の用語。

リシ(認識の主体、見者)・デーヴァター(認識の過程、神々)・チャンダス(認識の客体、韻律)の3つが1つになった状態。

ヴェーダ文献において「本集」のこと。

サンヒターとは、ヴェーダの元々の本体部分のこと。

これに付属するブラーフマナ、アーラニヤカ、ウパニシャッドといった注釈・解説、思想哲学部分と区別するために、この呼び名が用いられている。本集とも訳される。

 

種類

『リグ・ヴェーダ』

『サーマ・ヴェーダ』

『ヤジュル・ヴェーダ』

『黒ヤジュル・ヴェーダ』

『白ヤジュル・ヴェーダ』

『アタルヴァ・ヴェーダ』

 

 

 

ムドラー

 

 シヴァ大神は神妃に向かっておおせられた。

「神妃よ、御身の前で、私はムドラーを説こう。

 この法は十分に注意して秘しておかなければならない。この法こそは、ヨーギーに幸福をもたらすものである。

 この法は下級の神々では入手できないのである。」

 

(1)マハー・ムドラー

 

 片足のかかとを会陰部にしっかりと押し付け、他方の足を前に伸ばし、両手で足の親指をつかむ。

 喉と肛門を引き締めて息を止め、眉間を凝視すべし。

 マハー・ムドラーを大いに修習することによって、肺結核、便秘、脾臓肥大、慢性の発熱、その他すべての疾患を除去することができる。

 

(2) ナボー・ムドラー

 

 ヨーギーはどんな仕事に従事していても、いたるところで、いつも、舌をしっかりと巻き上げて、息を止めるべし。このナボー・ムドラーは、ヨーギーたちの病患を消す。

 

(3)ウッディーヤーナ・バンダ

 

 胃を背後へ引っ込め、へそを上に上げる。大鳥がつかれを知らず天かけりをなすがゆえに、このバンダはウッディーヤーナ(天かけり)と呼ばれる。この法は、死という象に対するライオンのごとくである。

 すべてのバンダの中で、ウッディーヤーナは最も優れている。

 ウッディーヤーナを完全に修習するならば、解脱はおのずから来るのである。

 

(4)ジャーランダラ・バンダ

 喉を引き締めて、あごを胸に押し付けるべし。喉のところでバンダがなされたとき、十六の気道が閉じられる。

 ジャーランダラ・バンダとマハー・ムドラーは、死を破壊する。

 ジャーランダラ・バンダの行を終了したとき、ヨーギーはシッディを得る。六ヶ月間この行法を修習する人は、シッダとなること疑いなし。

 

(5)ムーラ・バンダ

 片方のかかとで会陰を圧し、肛門を収縮し、アパーナ気を上方へ引き上げる。

 これが老衰をなくするムドラーで、ムーラ・バンダと呼ばれている。

 およそ生死輪廻の大海を渡ることを希求する衆生は、人里はなれたところに隠れて、このムドラーを正しく修習すべし。

 このバンダを修習することによって、必ず気のシッディが得られる。ヨーギーは黙々として、怠らず、努めて修習すべし。

 

(6)マハー・バンダ

 会陰部を収縮し、息を止め、ジャーランダラ・バンダを行なう。これがマハー・バンダと呼ばれるものである。

 マハー・バンダは最高のバンダであって、老いと死をなくする。このバンダの恵みによって、すべての願望を実現することができる。

 

(7)マハー・ヴェーダ

 マハー・ヴェーダがなくては、マハー・ムドラーとマハー・バンダの両者は役に立たない。

 まずマハー・バンダを行ない、両手をそろえて床につけ、尻を床から少しばかり持ち上げ、そしてゆっくりと床に打ちつける。

 ヨーギーにして、毎日マハー・ムドラーとマハー・バンダの二つを、マハー・ヴェーダと一緒に修習するならば、その人は最もよくヨーガを心得たヨーギーである。

 その人には、死に対する恐れはなく、老衰もない。ヴェーダ・ムドラーはヨーギーによって注意深く秘密にされなければならない。

 

(8)ケーチャリー・ムドラー

 舌の裏にある筋を、一週間に一度、少しずつ切り放ち、新鮮なバターを塗っておいて舌をしぼり、舌を引っ張るべし。

 六ヶ月間、かようなことを絶えず繰り返すと、舌は次第に長くなる。そこで、舌を反転して、それを三つの気道の合流する場所である頭蓋の穴に入れる。そして視線を眉間に注ぐ。これでケーチャリーは出来上がったのである。

 この法の修習によって、失神、飢え、乾き、けだるさは生じなくなる。また、病気、老衰、死もなくなり、神の身体に生まれ変わる。

 行者の体は火にも焼けず、風にも枯れず、水にもぬれず、蛇にもかまれない。

 体は魅力にあふれ、必ずやサマーディが生ずる。舌が頭蓋の穴に触れたとき、舌はいろいろな味覚を感ずる。

 日ごとに、種々の味覚から歓喜が生ずる。最初は塩味と酸味、次には苦味と渋味。

 そして新鮮なバター、ギー、ミルク、クリーム、蜜、甘露などの味がする水が生じる。

 

(9)ヴィパリータカリー・ムドラー

 太陽はへその下にあり、月は頭部にある。太陽は月から流れでるアムリタ(不死の甘露)を毎日飲んでしまう。それゆえに人間は死神に支配されるのである。

 そのため、太陽を上に、月を下方に置くべし。これがヴィパリータカリーと呼ばれるムドラーであって、すべてのタントラにおいて秘せられている。

 床上に頭を置き、両手で体を支え、足を上にして不動にして保つ。

 このムドラーを不断に修行して、老死を破るべし。その人はあらゆる世界においてシッダであって、カルパの終わりにも滅びることはない。

 

(10)ヨーニ・ムドラー

 耳と目と鼻と口を、それぞれ親指、人差し指、中指、薬指等をもって閉じるべし。

 息を十分に吸い込んで、プラーナ気をアパーナ気とつなぐべし。そして賢者は「フム」と「ハンサ」を心で唱えながら、六つのチャクラを順々に思念して、深く眠り込んでいるシャクティ女神を目覚めさせ、ジーヴァとともにサハスラーラ蓮華の上に立たせるべし。

 そしてヨーギーは自分自身がシャクティ女神の力に満たされ、至高神シヴァと合一して、至上の至福を得ていることを観想すべし。

 行者は自らが至福そのものとなって、「われはブラフマンなり」ということを実感すべし。

 ヨーニ・ムドラーは至上の秘儀であって、神々にとっても得がたいものである。ひとたびこの行法の完了に達した人は、とりもなおさずサマーディの境地にある人なのだ。その人はさまざまな罪によっても汚されない。

 それゆえに、解脱を望むならば、このムドラーの修習をなすべし。

 

(11)ヴァジローニー・ムドラー

 両手のひらを床につき、両足をそろえて上に上げる。頭は宙に浮かす。これはシャクティの覚醒と長生きの因である。

 このヨーガは、ヨーギーたちに解脱とシッディをもたらす。

 このヨーガのおかげで、ビンドゥ・シッディが現われるであろう。このビンドゥ・シッディが現われたならば、この世において成し遂げられないことは何もない。

 大きな享楽に縛られた人でも、このムドラーを修習するならば、必ずやすべてのシッディが得られるであろう。

 

(12)シャクティチャーラニー・ムドラー

 ムーラーダーラ・チャクラで、個々人のシャクティである至高神クンダリーが、三巻き半のとぐろを巻いた蛇の姿で臥している。

 この女神が体の中で眠っている限り、魂は獣同然であって、たとえ幾千万のヨーガを修習しても叡智は生じてこない。

 戸口の錠前を鍵で無理やりこじ開けるように、クンダリーの覚醒によってブラフマンの戸をこじ開けるべし。

 密室においてシャクティ・チャーラナ(シャクティの刺激)を修習すべし。両鼻から息を吸い、プラーナ気をアパーナ気としっかりとつなぐべし。

 気がスシュムナー気道の中に入り、力強く現われ出るまでは、アシュヴィニー・ムドラーをもって秘所をしめるべし。

 息の束縛であるクンバカによって、かのシャクティー女神は息が詰まりそうになって、登り道に姿をあらわす。

 シャクティ・チャーラナがなくてはヨーニ・ムドラーは成し遂げられない。最初にシャクティ・チャーラナを行ずべきで、その次にヨーニ・ムドラーを修習するのである。

 この行法は、謹んで秘し、日々修習すべし。

 このムドラーは最高に秘すべきものであって、老いと死を滅ぼす。それゆえに、シッディを願う行者はこの修習をなすべし。

 常時にこのムドラーを修習するヨーギーは、シッディを手に入れることができる。そしてヴィグラハ・シッディを得て、あらゆる病患は消滅する。

 

(13)ターダーギー・ムドラー

 パシチモーターナの体位をなし、おなかを引っ込める。これがターダーギーであって、老いと死をなくする。

 

(14)マーンドゥーキー・ムドラー

 口を固く結び、舌先を舌根の方へ移動しておいて、少しずつアムリタ(不死の甘露)を飲むべし。

 常時にこのムドラーを行ずる人は、いつまでも青春を保ち、しわも白髪も現われない。

 

(15)シャーンバヴィー・ムドラー

 眉間を凝視しながら、心臓の中心にある真我の楽園を見つめるべし。この行法はすべてのタントラにおいて秘密とされている。

 このシャーンバヴィー・ムドラーを得た人は救済者の中の救済者であり、最高神であり、創造主である。

 マヘーシュヴァラ(大自在主)は言われた。

「まことに、まことに、さらにまことに、まことに、シャーンバヴィーを成就する人はブラフマンであり、その他のものではありようがない。」

 

(16)五つのダーラナー・ムドラー

 これらのダーラナーを会得するならば、この世に成就し得ないことは何もない。

 人間の身体のままで天界へ往来することができる。どこへでも意のままに瞬時に行くこともできるし、空を歩む力も得られる。このことに狂いはない。

 

@地のダーラナー・ムドラー

 地元素は黄色く、土に属し、la字が具わっている。

 ブラフマ神を青蓮華の座にすえて、心臓にとどめるべし。

 そして、気を心と一緒に心臓内の地元素の実体に導いて、2時間半の間そこにとどめておくべし。

 このムドラーは人に安定をもたらし、常に大地の克服をなす。

 このムドラーを常に行ずる人は、自ら死を克服し、シッダとして地上を遊行する。

 

A水のダーラナー・ムドラー

 水元素は月のごとくに清らかで、白い。va字を具え、常にヴィシュヌ神と結びつく。その気を心臓内の水元素の実体に導いて、心とともに2時間半の間そこにとどめておくべし。

 このムドラーは、耐え難い熱脳や罪の汚れの破壊者となるであろう。

 この至上のムドラーを知る人はヨーガの会得者であって、彼は深くて恐るべき水の中に落ちても、決して死にはしない。

 この至上のムドラーは注意深く秘すべし。

 

B火のダーラナー・ムドラー

 火元素はへそに存在し、赤く、種字はraで、形は三角、火よりなり、輝き、ルドラを主神とし、人にシッディを与える。

 この火元素の実体に気をつれてきて、心とともに2時間半の間、そこにとどめておくべし。

 このムドラーの修行者は、もしも燃え盛る火の中に落ちたとしても、死ぬことはない。

 

C風のダーラナー・ムドラー

 風元素は緑色で、サットヴァ・グナからなり、ya字を種字とし、その主宰神はイーシュヴァラである。

 気を心と一緒に風元素の実体のところにつれてきて、2時間半の間、そこにとどめておくべし。

 この修行者は空中を歩くことができる。

 この至高なムドラーは、老いと死をなくする。風のために死ぬことは断じてない。

 さらには空中歩行の力を与える。

 このムドラーは、詐欺師や、敬信の念のない者には決して授けてはならない。もしも授けるようなことがあれば、自らのシッディを破るであろう。

 

D空のダーラナー・ムドラー

 空元素は海のすばらしく清らかな水のごとく、澄み渡る天空のごとく明るく輝いている。ha字を種字として具え、その主宰神はサダー・シヴァ神である。気をそこにつれてきて、心とともに2時間半の間、とどめておくべし。このムドラーは、解脱に通ずる門の扉を開くであろう。

 このムドラーを心得た人は不死であり、この宇宙が終るときにも滅びることはない。

 

(17)アシュヴィニー・ムドラー

 肛門を、繰り返し繰り返し、引き締めたり緩めたりするべし。これがアシュヴィニー・ムドラーであって、シャクティを覚醒させる働きをする。

 このアシュヴィニーは最高のムドラーであって、肛門や直腸の病を治す。また、体を強健にし、若死にを防ぐ。

 

(18)パーシニー・ムドラー

 両足を、縄のごとくしっかりと絡ませて、首の後ろにあてがうべし。これこそはパーシニー・ムドラーであって、シャクティを覚醒させる働きをする。

 このパーシニーは偉大なるムドラーにして、体を強健にする。シッディを願う行者たちは努力してこれを修行すべし。

 

(19)カーキー・ムドラー

 口をカラスのくちばしのごとくに尖らせて、空気をゆっくりと吸い込む。このムドラーはすべての病気を治す。

 

(20)マータンギー・ムドラー

 両鼻から水を吸い、口から吐き出す。次に口から吸い込んで、両鼻から出すべし。これを繰り返して行なうべし。これがマータンギーという高級なムドラーであって、老いと死をなくする。

 人里はなれた、人気のないところに住み、心を集中してこのムドラーを修習すべし。そうすれば、象の様に強力になることができる。

 ヨーギーはどこにいても、このムドラーの行によって、すばらしい幸福を味わうことができる。

 それゆえに、あらゆる力を絞って、このムドラーを修行すべし。

 

(21)ブジャンギニー・ムドラー

 口をいくらか前に突き出して、空気を食堂を通じて飲み込むべし。

 このムドラーは、消化不良等の腹部疾患のすべてを治し、老いと死をなくする。

 

 ここにわれはムドラーの章を説き終わった。これらはすべてのシッダたちの愛重物であって、老いと死をなくする。

 この章は、詐欺師や信のない者には、授けてはならない。注意して秘すべし。低位の神々たちといえども得がたき章である。

 幸福と解脱を与えてくれるところのこのムドラーの章は、実直で、心が平静で、グルに対する信仰を尊ぶ者だけに授けるべし。

 このムドラーの章は、あらゆる病患をなくする。常時にこの法を修習する習性を持つ人の消化の火はますます盛んになる。

 かかる人には老衰は来ず、また彼は火難、水難等にあわない。まして風難の恐れがあろうか。

 せき、喘息、脾臓肥大、ハンセン病等の20種の疾患は、もろもろのムドラーの修習によって消え去ること疑いない。

 

 

 

 

基礎行法

 

自分自身の「動き出し」を観察する。

動き出しとは、「回転」「螺旋」「上昇」「下昇」の「流れ」のこと

つまりエネルギーの流れを把握すること。

これができると自分の精神状態や肉体もコントロールできるようになる。

それらに伴い洞察力や直感力も磨かれる。

 

足首を廻す

最大限大きな円を描くようにゆっくりと3分、回す。

左回転は上昇回転

右回転は下昇回転

回転を逆にした時に体内のエネルギーがどうなるのかを観察する。

ポイントは意識を回すことに集中させること。

視点は足首。

エネルギーの「回転」「螺旋」「上昇」「下昇」の「流れ」を観察する。

 

足首が柔軟になると、膝関節や股関節も柔軟になる。

 

膝を寄せる

片足を反対の付け根に乗せる。次に乗せた足の膝を床につける。最後に両方のひざを近づける。

ポイントは「近づける」。理由は努力と諦めることがチェックできるからである。

繊細な観察力と小さな変化を見つけることができる人はそれを継続することで可能性は拡がる。

それを人は努力という。

 

「近づける」コツは吐く息と共に注意深く押すこと。ポイントは意識と繊細さ。物理的力はできるだけ使わない。

 

合蹠 がっせき

足の裏を合わせる

かかとを体の方に寄せて、両手で膝を押さえ、圧をジワジワと浸透させて、吐く息に合わせて膝を床に近づける。

この時の身体の反応を細かく丁寧に観察しながら1ミリ単位で床に近づける。

背筋を伸ばす。

 

 

メビウス行法

腰の回転

肩幅に立ち、前後4回、左右4回 可動域の確認

上半身が反ったり曲がったりしないように注意する  背骨をまっすぐにさせる   「く」の形になる。

 

腰を右に持っていって左に4回転   腰はひねらない   足先と頭頂部を固定点にして腰を回転させる。

腰を左に持っていって右に4回転

3セット

 

レベル2

膝立ちで同様に回転させる

 

レベル3

座って同様に回転させる

 

レベル4〜

メビウスの軌跡に沿って腰を動かす

 

頭立ちのアーサナ

片足立ちのアーサナ

 

 

呼吸行法

ケーヴァラ・クンバカ     最終的に得られる、自然に訪れる止息状態

呼息  止息  吸息

4:16:7

6:20:10

8:32:14    8

 

 

ムーラバンダ

肛門に力を入れてしっかりと締め付ける

できるだけ狭い範囲だけを締め付ける 

引き締めてすぐに弛める 1秒間に2回のスピードを10万回   11000回を3ヶ月

締めている時間を徐々に伸ばして8秒にする

 

コツ

腹部が動かないようにする

絞り上げる感覚

肛門から力が入りだすように修練

 

締める     弛める     

オームナマシ  ヴァーヤ    

 

 

 

スィンハ・アーサナ

眼を大きく見開き、口を大きく開けて舌を出す。

エネルギー状態を保持するムドラー。

 

ハタ・ヨーガ・プラディーピカー    hahayoga-pradīpikā

1.50 両方のかかとを陰嚢の下、会陰の両側に、左のかかとを右側に、右のかかとを左側ににしてつけるべし。

1.51 両手は指を伸ばして両膝の上におき、口を開け、(舌を長く突き出して)精神統一して鼻頭を凝視すべし。

1.52 これがスィンハ・アーサナで、行者が尊ばれ、3種のバンダを統合する最高のアーサナである。

 

ゲーランダ・サンヒター       Gheranda Samhita

2.14 両方のかかとを陰嚢の下に交差して立て、両膝を地面につけ、(手を)膝の上にして、

2.15 口を開け、喉の引き締めをし、鼻頭を見つめるべし。これがスィンハ・アーサナで病気を消滅させる。

 

ポイントは3つのバンダ(バンダ・トラヤ)をしっかりとかけて実践すること。

ムーラ・バンダ     肛門の引き上げ

ウッディーヤナ・バンダ 内臓引き上げ

ジャーランダラ・バンダ 喉の引き上げ

 

ウッディーヤナ・バンダ 内臓引き上げ

可能な限り息を吐ききるために、必ず鼻から吐くようにして、1度ではなく、何度か続けて絞り出すように吐く。吐ききったら息を止めて絶対に吸い込まないようにする。胸郭を拡げると、内臓が上部に引き上げられ、腹部がお椀の内側のような状態に引っ込む。そのまま1020秒ほど保ってから息を吸いながら戻す。

 

ジャーランダラ・バンダ 喉の引き上げ

スィンハ・アーサナの実践でのどを締め付ける。

 

 

 

覚醒の技法

パドマ・アーサナ

パドマハンサ・アーサナもしくはマユーラ・アーサナもしくはカーガ・アーサナ

体をゆすり、意識体の透明度を確認する  意識体の細部の状態がわかる

 

シャクティチャーラニー・ムードラの実践

隙のないリラックス状態    武道の達人

臀部を左右前後に揺すって最良のタイミングを捉える

短く息を吸う0.4秒〜1

 

両手で膝を床に向けて押す

ムーラバンダをかける

上記を一度にする

何度もこの動作を繰り返してムーラーダーラ・チャクラ内から上昇するエネルギーを防ぐ。

 

あらゆる身体の動きを停止させる

最初の3秒でムーラーダーラ・チャクラ内にクンダリニーエネルギーを蓄積する。

 

同じ状態を10秒間保持する。

ムーラバンダをかけ続ける

同じ状態を20秒保持する。

エネルギーはマニプーラに移行する

冷徹な精神力が必要となる      死にたいなら勝手に死ね

死を乗り越える感触がある    殺されることをも笑顔で受け入れられる

同じ状態を30秒保持する。

首と肩に強い緊張が生じる

ムーラーダーラがゆるまないようにする

エネルギー(微振動の発生源)の上昇を的確に把握しておく

臀部の震えはエネルギーが蓄積された時に起こる肉体の反応

エネルギーはアナーハタ・チャクラに到達

実践する際には命がけで取り組まないと成功しない

 

頭部の震えはヴィシュッダ・チャクラ(咽頭部)にエネルギーが到達した反応

ここからは繊細なエネルギーだけが上昇できる

頭部の震えを中心へ引き戻すようにして震えを小さく収めようとする  中心軸がずれないようにする

顎を上げないようにする

アージュニヤー・チャクラ(眉間)に送り込まれると、震えに変化が起きる。

震えがおさまり、また震えるという繰り返しが何回かある。

 

エネルギーは自然にサハスラーラ・チャクラへと流れる

サハスラーラ・チャクラは肉体では意識体だけに存在する

顔が上方を向き出す

 

最後にサハスラーラに到達したエネルギーを意識体の外へ放出する

鼻から勢いよく息を吐くと、エネルギーが意識体外へ放出する通路が開ける

ブラフマランドラという繊細なエネルギーだけが流通する梵穴である。

次は思い切り長く強く鼻から息を吐き出す。

「振り切る」短い息と「絞り出す」長い息を織り混ぜて数回吐き出し、外に放出する。

吐く際には上半身が前傾する。

 

まだアナーハタ・チャクラには粗雑エネルギーが残っているので、もう一度シャクティチャーラニー・ムドラーを実践することで、全身が洗い流されたような清涼感に満たされる。