常に善きもの、良いもの、正しいものの正体
正 は 邑(町)に向かってすすむというのが字源。攻めて、征服するいう意味である。
正の「一」は町との境界線であり、止は足跡なので、相手の境界線を突破すること意味する。
征服して征服地の人から税をとることを征といい、その支配の方法を政という。
政は正と攴(攵)ボクとからなり、攵は手でムチをうつ象形文字である。
つまり制服した人びとから税の負担を強制することが政であり、そのような行為を正当として、正義とした。
このようにして正は「ただす、ただしい」の意味となった。
正しさは常に権力者によって、意味が変わってしまうのは、字源をみれば当然のことである。
参照 「常用字解」白川静
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